今月にいわて盛岡シティマラソンに出場するので、新幹線の早割みたいなものを予約せねばとえきねっとをチェックしてみたら、割引分はとっくに売り切れており、それどころがどの時間帯の新幹線も満席近い状態でした。
結果的には「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」なるものがあることを知り、出費を抑えられましたが、こんなに混んでいるのは全国旅行支援(全国旅行割)が影響しているのでしょう。東京都民が都内に泊まる場合、1万円の宿が実質2000円以下で泊まれるとか。
そうやって活性化させるのは大事なのですが、お得だからということでみんな右へ倣えで旅行にでかけるのはさもしさを感じるのは私だけでしょうか。こういう表現が適切でないことはわかっていますが、まるでハイエナのような感じ。
行きたい場所があるから行くのではなく、「お得だから」もしくは「使わなきゃ損だから」という理由で旅に出る。これは私には理解できない行動のひとつです。行きたい場所があって、そこに行くために出費を抑えるのならわかります。
私はずっと貧乏生活をしていましたから、選択肢の中に安く行ける方法があるなら、もちろんそれを選びます。今回の盛岡行きも、夜行バスを使うかどうか直前まで迷っていたところ「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」があったので、そちらに飛びつきましたし。
でも予定もない状態で「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」があると知ったとしても、それを利用して旅に出かけるかというとそれはしません。LCCのバーゲンで格安料金で飛行機が取れるからといって、そこに旅行するというような順序で旅を組み立てたことは1度もありません。
別にポリシーがあるわけではありません。ただ、私が旅行をするときには「どうしても行きたい」理由があって、それはもう衝動的な感情なので旅費がいくらだろうが、明らかに無理がある場合を除いて行くわけです。年末の台湾がまさにそれですね。
台湾好きの人でも「もう少し安くなってから」と言っている人もいるようですが、私にしてみれば「今しか見られない台湾の姿がそこにあるのに?」となるわけです。それはもうお金では買えないもので、多少の無理をしてでも行きます。
日本人に限ったことなのかどうかは知りませんが、日本人の多くが損することを嫌い過ぎている気がします。得しなかったことに対して損した気分になる人もいますよね。損したくないから行動する。全国旅行支援(全国旅行割)はそういう心理を利用した政策なのでしょう。
しかもワクチンを3回接種していると無条件で利用できるから、2回接種している人の3回目も促せます。頭のいい人が考えたんだと思います。でも、こういうことをしていると日本人の心がどんどん貧しくなっていく気がします。
コロナ禍初期にあった10万円の給付もそうです。個人事業主に対する最大100万円の給付も。人間は与えられたり守られたりするとダメになっていく生き物。反対に自ら獲得しに行ったり、守ろうとしたりすると強くなっていくものだと私は考えています。
別に政策にケチをつける気はありませんし、利用するのは自由ですが、お得なことばっかり追っていたら、きっと人生のどこかでしっぺ返しをくらうのでご注意を。お得なことに人生を振り回されるのではなく、自分がやりたいことで人生を満たす。そっちのほうがよいと思うのは私だけでしょうか。
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