「中国近現代史」で学ぶ、中華人民共和国の歴史【学ぶことで見えてくること】

昨日の渋谷は外国人観光客で賑わっていました。前日までは見かけなかった欧米系のツアー客が何グループもいて、こうやってゆっくりと元の状態に戻っていくのでしょう。ただ、本格的に以前と同じようになるには、中国人が戻ってきてからになるのかもしれません。

中国は来年の春まではゼロコロナを目指して、国境をオープンにしないとのこと。あと半年は爆買いは期待できないのかもしれません。その中国について、これまできちんと学んでこなかった清末期からの歴史について知りたくなり、1冊の書籍を購入しました。

清がいかにして中華人民共和国になったのか、その流れをあやふやにしか把握してなかったので、せめて大まかな流れを人に説明できるくらいになっておきたくて。しかもそれは、台湾の歴史でもあるので、台湾についても年末に訪台するまでに整理しておきたいなと。

購入したのは「中国近現代史」。わかりやすさを重視して、イラストや図で示してくれるので、私のような歴史を中途半端にしか覚えてない人間でも、内容がすっと頭に入ってきます。ただ、私のように興味を持っている人間にはわかりやすいのですが、まったく知識がないと理解できないところも多々あるかもしれません。

書籍の内容については詳しく述べませんが、中立的な立場で書かれており、事実だけをきちんと学べる良書です。こういうタイプの書籍は作者の立場の影響が出やすく、必要以上に中国を褒めたり叩いたりしがちですが、そういう部分はまったくないので、歴史を正しく知りたい人におすすめです。

歴史を学ぶといろいろ見えてくることがあります。なぜ中国が香港や台湾、ウイグルにこだわるのかという理由や、朝鮮半島と沖縄に対してどのような考えを持っているのかも、かなり推測しやすくなっています。そこで感じたのは、中国はまだ戦後が終わっていないということです。

アヘン戦争以降、徹底的に叩かれ、崩壊されたときの傷があまりにも大きすぎて、まだ癒されてないというのが私の考えです。中国は元の状態に戻したいだけ。台湾も香港も中国だったわけで、朝鮮半島も沖縄も従属国だったわけで、その状態に戻さないことには、まだマイナスな状態なのでしょう。

いつまで過去に囚われているのだと思うかもしれませんが、日中戦争が終わってまだ80年しか経っていないわけです。そして大きく沈んでしまった状態から、ようやく国力としては大国に戻り、そうなったからにはここから反撃をしようとなるのは理解できます。

別に中国の武力行使を正当化したいわけではなく、中国がなぜ今のようなことを荒立てる行動をとるのかを、自分なりに把握しておきたいなと。台湾と中国の間で本格的な戦争が始まる前に、それぞれの立場を知っておかないと感情論に流されてしまう可能性が高いので。

中国と台湾が戦争になったときに、ほとんどの日本人が台湾の肩を持つことになるはずです。台湾が正義で中国が悪という構図。でも、歴史を知っていれば、そんな単純な話ではないことがわかります。そのときになってどの旗を振るかはわかりませんが、せめて自分の考えで旗の色を決めたいので。

こういう勉強は大事ですね。今回は中国について学びましたが、その時代の日本についても知らないことが多々あります。学校の歴史の授業では軽く流されるだけで、たとえば満州事変なんてものは年号と名前を覚えておしまい。歴史的背景などを教わることもありません。

自国の歴史を学校で習わないというのもおかしなことですが、日本もある意味まだ戦後から抜け出せていないのかもしれません。もっともそんなことはどうでもよくて、大事なのは自分できちんと学ぼうとすること。わかったつもりになって流すのではなく、しっかりと深掘りしていこうと思います。

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