語学というのはなかなか厄介なもので、どれだけ単語や文法を覚えても、日頃から口に出していないと、会話として使えないということを痛感しました。3年間のブランクがあって、それでもコツコツ勉強してきたから、少しくらい話せるようになったと思っていましたが勘違い。
台湾や中国に年間4〜6回も行っていた頃は、語彙力はなくても咄嗟に言葉が出てきたものですが、今回は人見知りを発揮してしまったのもあり、まったく言葉が出てきません。それでも台湾だからなんとかなるわけですが、なんとかなるに甘え続けるのも限度があります。
ただ台湾の場合は、中国語だけでなく台湾語も混じってくるので、途中まで聞き取れていたケースでも、急にわからなくなったり。海外に行くたびに感じる「もっと勉強しなきゃ」の気持ちは、今回ももれなく私に降りかかっています。多分これまでと同じ方法ではダメです。
いや、特別な方法が必要なわけではなく、本当に求められるのは覚悟でしょうか。宿の仕事も来年から始まる新しい仕事も、英語と中国を話せることが間違いなくプラスになるので、仕事以外のあらゆる時間を語学の習得に充てる。その覚悟を持てるのかどうか。
まだその覚悟ができてないんでしょうね。まずはそこから。幸いあと少しで今年が終わり、新しい1年がすぐに始まります。部屋もいろいろ手放してすっきりとしたことですし、これからは仕事とランニング、そして語学だけに時間を全振りするとします。
学生時代から苦手だった語学と、こうして向き合わなくてはいけないのはなんの因縁かわかりませんが、もう「何とかなる」で済まさないこと。別に資格を取るわけでもありませんし、聞き取れて話せるようになればいいだけなので、47歳でもまだできることはあるはずです。
2024年はやれることを徹底的にやる。まずは1年間、しっかりとやり抜くこと。なおかつ台湾や中国ゆっくり行ける環境になったなら、1週間程度滞在してプチ留学を何度かしようかと。今回痛感したように使わないことには成長しませんし、危機感も高まらないので。
台湾と中国に行くために働く。そうなれば働くモチベーションも上がります。まぁ仕事にモチベーションなんて必要ないんですけどね。目の前にあることを全力で取り組むということはこれまでもこれからも変わりませんから。ただ、目標ができれば景色も変わってきます。
そして目標を達成できれば、さらに違う景色を追えるようになります。台湾や中国の歴史を学ぶにあたって、語学ができることは間違いなくプラスになり、これまで以上に踏み込んだところまで理解できるようになるはずです。その延長線上に私が追い求めてきた日中友好の架け橋もあるはず。
私が目指すところは国境を越えた個人と個人のつながり。そこには間違いなく言葉の壁というものがあり、それを私自身が乗り越えることで語れることも増えてきますし、私の役割も増やせます。そういえば私がお世話になったゑ庵のオーナーも語学の勉強を始めたとか。
やっぱり人と人を繋つなげるためには言葉は大切。そして習得のために覚悟を持つこと。時間をかけること。それを思い出せたことが、今回の訪台での最大の収穫かもしれません。問題は収穫したものをきちんと次につなげること。簡単ではないですが、やらないという選択肢はないので。
中途半端にダラダラやるのではなく、1年間だけ本気で取り組む。ここから年末までは、そのために何をすべきかを調べる期間。いきなり思いつきで動き出すのではなく、効率的かつ徹底的に。高校時代に英語で赤点しか取ってない私でも、やればできることを証明します。