変化することは楽しいことだけど【鈴木絢音さんという人】

変化することは楽しいことだけど【鈴木絢音さんという人】

私が乃木坂46の音楽を聞きながら走っていることは、これまでに何度も書いてきました。大学駅伝の選手でもアイドルの曲が好きという人も多く、走るのにちょうどいい音楽なんですよね。他の坂道グループの曲も聞くんですが、私と相性がいいのは乃木坂46。

乃木坂46の2期生は「不遇」と呼ばれる世代で、報われない美学を好む私は、乃木坂46の存在をしったときから2期生のメンバーが好きだったのですが、その2期生最後の1人である鈴木絢音さんが卒業発表をしました。

これまで書いたかどうか覚えていませんが、鈴木絢音さんは「あえて言うなら」推しの1人です。何が好きというわけではないのですが、報われない状況の受け入れ方とか、それでも人知れず根を伸ばそうとしているところとか。

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表には出さないけど芯がある人が好きなんですよね。石田ゆり子さんとか(表に出てるか……)。鈴木絢音さんは誰もが知っている人気者というわけではありませんので、テレビにほとんど出ていない時期もあったので、レア感もあり。

アイドルという仕事にどんな大変さがあるのかはわかりませんが、人に見られる仕事を10年も続けるというのは楽なことではないことくらいは容易に想像がつきます。しかも自分にスポットライトが当たらない時間が長いわけです。

ただ、そういう仕事でも辞める日がくるわけで、そこから先は完全に未知の世界。私くらいの年齢なら新しいことにワクワクする余裕もありますが、20代で一般的な社会とは違う世界で生きてきて、それが終わってしまうというのはどういう感覚なのか純粋に興味があります。

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思い返せば私が最初に会社を辞めたのも20代。30歳までに独立しようと思っていたら、30歳になる前にやめることになったと記憶しているので。あのときは当然不安もありましたが、辞めると決めて次が決まるまであっという間だったので不安になることもなく。

その仕事がダメになったときも、2週間で正社員に転職が決まったので、先が見えずに辞めたのは今回のフリーランスになる前くらい。正直不安はありませんでした。働けば食べられるわけですから、どうにもならなければAmazonの倉庫に行けばいいかなと。

もっともアイドルの卒業と凡人の独立は似もせず非なるものなので、私なんぞが何かを考える必要もないわけで、それよりも私は今日納期の仕事をなんとか終わらせることのほうが重要でして。ただ、気にしていた子なので心の片隅でちょっと落ち着かないところもあり。

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のめり込むことのない私なんかでも、引っかかるものがあるわけですから、ファンの人は相当落ち込むんでしょうね。正直そういう感情を羨ましいと思います。アイドルだけでなくスポーツでも、熱狂して応援できる人が羨ましい。ないものねだりですけどね。

こういうことがあると応援する側にも変化が起きるものなんですが、私のような軽薄なタイプはきっと3日もすれば忘れてしまうのでしょう。興味の対象が次々と移る性格だと喪失感もないので、こういうときに助かります。

それはともかく、最期の2期生の卒業。これからも私が乃木坂46を聞きながら走るのかどうかはわかりませんが、ほんの少しでも思い入れがあった人がいなくなり、ひとつの時代は終わるわけです。やっぱりちょっと寂しいものです。

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