弱さを認めることができたなら【怒りをどうコントロールするか】

ビックカメラの会員カードに登録してある情報が古すぎて、アプリとの連携ができず。なので札幌まで買い出しに行ったついでに、会員情報の変更手続きをしてきました。少し手間取りましたが、比較的スムーズに手続きが終わったのですが、その間ずっと隣の席で高齢の男性が何やらクレームを。

話は途中から聞いたので細かいことは分かりませんが、その男性はビックカメラの本人確認作業が気に食わないようで、お店のスタッフさんはできる限り丁寧に、それでいて粘り強く説明していました。それでもその男性は怒りをぶつけてくるわけです。

客商売をしていると世の中にはそういう人もいて、話が通じないことも珍しくないということがわかってきました。確率的に絶対にいるわけで、いくら対策をしたところで何もないところに煙を立てるから、ある意味事故のようなものです。

宿の仕事をしてても、理不尽な怒りをぶつけられることも珍しくありません。なぜ人は自分を見失うほど怒りを抱えてしまうのか。専門家なら、すぐに答えを教えてくれそうですが、私はその理由を考えている場合ではなく、その場でとにかく怒りを収めてもらうだけなんですが。

ただ、基本的には恐怖心や不安が根っこにあるんだろうなという気がします。金持ちケンカせずと言いますが、真っ赤な顔をしてクレームをぶつけてくる人の場合、きっと気持ちに余裕がないから、自分を守るために必要以上に強く言ってしまう。

そうみんな自分がかわいいわけです。私だって若い頃は自分を守るために行動していた時期もありました。さすがに47年も生きてきたら、「ジブンヲカンジョウニ入レズニ」の精神が徐々に根付いてきましたが、追い込まれるとまだ守ろうとしてしまうこともあります。

怒りをどうコントロールしていくか。もしくはコントロールすることを諦めるか。これから50代になるのに向けての私の課題。私の怒りはたちが悪くて、「これダメだ」となると関わりをゼロにしようとします。友人関係でも恋愛関係でも、そうやって終わったものがどれだけあるか。

仕事も同じですね。基本的に仕事を辞めるときには会社の方針に従いたくなくなったとき。会社を良くするために努力すればいいじゃないかと言う人もいるでしょうが、限られた人生の時間をそんな不毛なことに使うつもりはありません。

私の怒りの収め方としては、その場を去るというのが基本的なスタンスになります。派遣社員を応援するサイトを運営していたときも、職場の相談をされたときに「逃げたらいい」とアドバイスしていました。社会を変える、会社を変える、人を変えるなんて傲慢なことは1ミリも考えず。

そんなことだからいつまで経っても貧しいわけですが、楽しくないことに時間を費やしてお金を稼ぐよりも、貧しくても好きなことだけをしていきたい。一緒にいて楽しい人と過ごしたい。ずっとそうしてきましたし、これからもそうするつもり。

貧乏で良かったと思うのは、弱さを受け入れやすいということ。実際に社会的に弱者なわけで、偉そうにふんぞり返る要素はひとつもありません。今よりもさらに弱さを受け入れることができたなら、私は怒りと決別できるような気がします。

ただ、どこかで固執してしまうんですよね。あとムダに目立ってしまう。プライドとかお金とか全部手放したら楽になれるんですけどね。いや、これ以上お金がなくなるとさすがに大変なので、手放すのはプライドだけにしておきます。

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