準備すること【全てに対して備えられないときの取捨選択方法】

今日から2日、伊豆高原で宿直仕事です。あまりにもブランクが大きいので、上手くやれるか不安なのですが、選択肢は「やる」しかないので、なんとかなると信じてこれから飛行機に乗り込みます。宿泊のお客さんがいい人でありますようにと願いつつ。

ここまでの1ヶ月はただ忙しいだけの日々で、やらなくてはいけないことに追われるだけでしたが、今回の上京をきっかけに流れが変えていこうかと。とりあえず自分がいなくても回るようにマニュアルを準備して、店舗もそれなりの状態にしてきました。

それもなかなかの作業でしたが、1度やってしまえば後が楽になります。先回りで起きそうなトラブルを想定した準備をしてきたので、戻ってからもトラブル対応が楽になります。何よりも、スタッフも緊張感を持って対応してくれるはずなので、全体的に引き締まるはず。

備えあれば憂いなしと言いますが、仕事はいつだって準備が9割で、準備さえしっかりしていれば、大抵のことは上手くいきます。マラソンも同じですね。いや、マラソンこそが準備のスポーツで、備えのないままスタートラインに立って、結果が出ることはありません。

仕事もマラソンも準備が大切。そんなことは誰もがわかっていることです。でも実際にできている人は限られていて、さまざまな理由をつけて準備を怠ります(この国ではそれを言い訳と呼ぶ)。本当に忙しくて手が回らないことがあるのは今回学びましたが、時間があるのに怠けてしまう人もいます。

別にそういう人を批判も否定もしませんが、自らがそうなることは認めたくありません。私は過程を大切にするタイプなので、結果さえ出ればいいというやり方は好きではありません。再現性のない成功は「運が良かっただけ」に過ぎませんので。

もちろん、生きていれば不確実なことと必ず向き合うことになります。良いとか悪いとかではなく、どうしたって避けられない不幸が向こうからやってくることもあります。そういうものに対してまで備えるとなると、何もできなくなります。

そしてこの1ヶ月で備えるべきものと備えなくてもいいものの取捨選択が少しだけ上手くなりました。これまではあらゆることに備えてきましたが、それをするとパンクするような状況にあったので。手放すのはトラブルが起きたときに被害が小さいと予想されるもの。

こういうときによくやりがちな選択ミスが「起こりにくいもの」を捨てるということです。たとえば自然災害は起こる可能性が低く、つい先送りしがちですが、それをしてしまうと自然災害が起きたときの被害が甚大なものになります。でも局所的に見るとムダに思えてしまいます。

命にかかわるトラブルに対しては、最優先で準備をしておくこと。次に準備するのが「取り返しのつかないこと」です。たとえばパソコンやカメラの紛失や盗難、故障は精神的な被害が甚大なものになりますが、データのバックアップがあれば買い替えるだけで済みます。

逆にデータが消えると取り返しがつかなくなるので、そこに対してはお金をかけて備えます。クラウドの容量を大きくしたり、ハードディスクにバックアップを取ったり。そこを雑にすると、データだけでなく信頼も失ってしまうので、とても大切なこと。

優先順位をどうつけるのか。実はここで仕事ができる人とそうでない人が分かれるのではないかと考えています。もっとも会社員だと上司が決めてくれるので、そもそも取捨選択なんて必要ないのかもしれませんが、こういう考え方もあるとだけ覚えておいてください。

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