ほらやっぱり長沼町はいいところだった【河童でよかったと思った夜】

昨日は人手不足でキッチンのお手伝い。はじめて包丁を持たせてもらいました。豆腐を切っただけですが、着実に進歩しています。いや、キッチン要員じゃないんですよ。でもホールも人が足りていて入れないので、こういうときでも呼んでもらえるのは懐具合からしてもありがたい。

キッチンの手伝いが終わってから、料理長を誘って長沼町の気になっていた「味処 かっぱ」へ。前回、赤字丼(エビ天丼)を食べに行ったときに、サラリーマンが何人も吸い寄せられるように入って行ったのを見て、食いしん坊レーダーが反応したわけです。

もちろん私が河童であることも(この表現であっているのか?)気になる要因のひとつではありました。

料理長は社用車を使っているので、これはチャンスと思ったわけです。僕が長沼町は面白い気がすると何度も言っていたので、料理長もなんとなく、長沼町を気にしてくれていたのでしょう。ということで意気揚々と「味処 かっぱ」へ。

お店の前で車を停めて「駐車場はありますか?」と聞いたら、そこらへんの空き地に……とのこと。いやいや、もう完全に昭和じゃないですか。その対応に2人でテンションが上ります。夜の町の雰囲気も昭和時代が取り残された感じがプンプン。

夜は居酒屋営業らしかったのですが、料理長が運転ということもあり「食事もいいですか?」と聞いたら「カレーなら」と言われたのですが、前に近くを通ったときに気になって北広島から来たと伝えたら、「それなら何でも作るよ」とランチのみに「かっぱ丼」を作ってくれました。

それがまた美味しいんです。でも、それだけでは終わりません。飲みに来ている地元のおっちゃんやお店のママさんと話し込んでるときに「わらび食べる?」と、お店で出すはずのわらび料理とアスパラガスの肉巻きを出してくれて、料理長には立派なフキとお味噌をお土産に。もうそんなのハマるしかないじゃないですか。

しかも大きな町ではないので、いろいろな人とのつながりがあって、良質のお肉を安く仕入れられるのではないかという話につながり。料理長はそういう人とのつながりを引き出す天才というか、私にはない才能があります。常に新しいことを考えているからなんでしょうね。

今の私は目の前のことで精いっぱいなんですが、今回みたいにきっかけを私が見つけてきて、料理長が広げるといういいコンビになっているような気がします。お店のことに関しては、料理長がきっかけを作って、私が広げるということもありますが、いずれにしても今回は見事にいい出会いが待っていました。

でも、やっぱり長沼町がどこか違うんです。これまで行ったどの町にもない空気感があって、そこで暮らす人が十分に満たされているように感じます。もちろん、悩みとかもそれぞれにあるのでしょうが、人生トータルで考えたら、プラスマイナスでちょっとプラス側にいる感じ。

突き詰めていけば、幸せってそういうことなんだろうなと。すべてが順風満帆の人生ではないけど、最後の瞬間にいい人生だと思えればOK。それ以上でもそれ以下でもない。長沼町にはそういう感じの豊かさがあるわけです。

同じようなものが北海道の他の町にあるのかどうかはわかりません。もしかしたら、もっと理想の場所があるのかもしれませんが、長沼町は都会との距離が絶妙なんですよね。いま思い出しましたが、それは大阪時代の箕面に近いのかもしれません。

少し離れたところに都会があるけど、自分の暮らすマンションの周りには田んぼやため池だらけ。そういう育った環境にどことなく似ているから落ち着くのかもしれません。まだまだ深掘りしないとわかりませんが、そう遠くないうちに遊びに行くことになるので、そのときまた語るとします。

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