私にとって1番大事なのは「信頼」【経験を積むためにすべきこと】

伊豆高原で運営サポートをするにあたって、「ここは予定が入っているので勤務できない」と伝えたのですが、そのすべてが週末になっていたのもあり「見直ししてほしい」との依頼がありました。最初からきちんと条件を詰めてなかったのが失敗でしたね。

結果的にその日に宿に出ることでどれくらいの損失になるかを伝えて、それを補填してもらえればという話をしたのですが、金額を一覧にして出したところ、最初の予定通りのスケジュールでOKになりました。金額もそれなりだったのもありますが、どの予定も友人との信頼関係が崩れるという話をしたのが大きかったかもしれません。

普段はほとんど意識していないのですが、私はどうやら「信頼」を1番大切にしているようで、予定をキャンセルすることよりも、信頼関係が崩れるのが本当に嫌なんだなと強く感じることになりました。「会いに行く」という約束を反故するのに仕事は理由にならないんです、私の場合は。

北海道を離れた理由のひとつが信頼関係が崩れたからというのもあります。詳しくは書きませんが、ファイターズとの信頼関係は早い段階で崩れ、三州屋との信頼関係も日ごとに崩れていきました。これはどちらが正しいという話ではなく、そうなったらそこで働く理由がないという話。

人間は誰しも「譲れないライン」があります。私にとっての超えてはいけないラインは「嘘をつくこと」「誠実さに欠けること」です。嘘をつかれるとその人を信用できなくなります。不誠実な対応をされると、その人と対等な関係ではいられなくなります。

アルプス技研を辞めたのも古河C&Bを辞めたのも、会社に不誠実な対応をされたから(それだけが原因というわけではありませんが)。そういえば古河C&Bが今年の4月に他の会社に吸収されていました。みんな元気にやっているのでしょうか。

不誠実な対応というのはなぜ起こるのか、私にはあまり理解できません。相手のことを尊重し、相手が本当に望んでいる形でサポートする。そのときに自分のことなんて1ミリも考えなければ、不誠実な対応なんて起こるわけがないのですが、なぜかみんな「我」が出てしまう。

でもそれが人間らしさであり、なぜか私はそういう人間らしさに欠けているようでして。お金を儲けたいという感覚はなく、お金なんて生活できるだけあればいいので、お金を積まれて動くということもありません。お金が欲しいなら、エンジニアとして働けばよかったのですから。

以前も書きましたが、私が手にしたいのは経験。非日常の経験をするには、とにかく人に会うことが大切です。人に会うためには信頼関係を築く必要があり、信頼関係は誠実さをコツコツ積み重ねるしかありません。そのためには約束を守るというのは当然のこと。

ただ、これはあまり理解してもらえない考え方。もしくは正論で片付けられる考え方で、賛同を得られないことは知っています。回りくどいし面倒だし、みんなは経験を積むよりも幸せを目指したり、豊かさを手に入れたりしたいから。

向かっているところが違うので、理解してもらおうとは思いません。失敗も含めてたくさんの経験を積むことが人生の目的なんて言ったら、誰もが鼻で笑うと思います。でも私は少しも気にしません。これは私自身の人生であり、自分で責任を持って生きたいから。

すべてを手にすることができません。私はお金を手にする道を捨てて、経験を積み重ねることができる道を選びました。信頼はその結果得られた私の宝物のようなもの。北海道のように失うこともありますが、それもまたひとつの経験であり、失ったことで得られた信頼もあるので、これからも変わらず我が道を行くとします。

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