中国のビザ申請が想像以上に面倒だった話【本当に万里の長城マラソンに行けるのか?】

万里の長城マラソン2023秋から日本事務局での募集を再開することになりましたが、もちろん私は北京に行くつもりです。走れるだけの走力が戻ってくるかどうかはわかりませんが、少なくともどん底の状態は抜け出したつもりです。

走れるかどうかは別として、代表の朱さんと話をしておきたいですし、万里の長城マラソンが今でも継続しているということをアピールすることも目的なので、タイムも順位も関係ありません。ただ、そもそも中国に行くのが大変です。

以前は短期の観光ならビザが免除されていたのですが、今はビザ申請が必要なんです。私はかつてブラジルに行くときにビザ申請をしたことがありますし、キューバもツーリストカードを発行してもらうための申請もしました。でも中国ほど難しいことではありませんでした。

過去の職歴などを書き出さなくてはいけませんし、学歴も書き出します。幸いなことにWeb上で申請書類を作ることができるのですが、それにしても書類を作成するのに1時間近くかかりました。そのうえでビザ申請センターの予約をしようとしたら9月まで空きがないとのこと。

てっきり私は書類を作成したらすぐに申し込みできるのだと思っていました。それくらいニーズがあるということなんでしょうが、来年のGWまでに何とかならないものかとやきもきしています。これだと参加者がわざわざやってくることがありません。

そして困ったことにビザを発行してもらえないと中国に行けないので、フライトを確保することもできません。飛行機代も決して安くないので早めに確保したいのですが、今のペースだと9月末にならないと航空券の購入すらできません。

普通の国ならそんな心配はいらないのですが、今の中国はさまざまなリスクを織り込んでおく必要があります。ビザを発行してもらえないというのもそのうちのひとつ。中国にしてみれば国内にできるだけ外国人を入れたくないというのもあるのでしょう。少なくともロシアとウクライナの問題が解決するまでは。

ウェルカムではないなら行かないというのがベスト。コロナ以外の病気が流行っているという噂もありますから。だから普通なら「行かない」と判断すべき。しかも私は宿の仕事もあるわけですから。でも、万里の長城マラソンは私にとってすべてに優先すべきこと。

まだコロナの残した傷はまったく癒えておらず、むしろその傷は永遠に残る可能性すらあります。かつてのように日本と中国を自由に行き来できるようになるのに、あと10年くらいかかることだって考えられます。そうなったときにまだ日中友好を掲げられるのかはわかりません。

ただ、いつの時代だって庶民は国に振り回されるもの。これもひとつの経験ですし、ここからリスタートというのが面白みでもあります。また100人以上の日本人が万里の長城マラソンのために中国に渡るようになったら胸熱展開じゃないですか。

前方にある壁は想像していた以上に高く、とても乗り越えられそうにない。でも、だからこそやりがいがあります。世界広しといえども、万里の長城マラソンの日本事務局をやっている人間は今のところ私だけ。これも継続していれば、思わぬ道が拓けていくものです。

とりあえずビザを発行してもらえるものとして進めていこうとは思います。きっと10年後にはこれも笑い話になるはずです。今だからしか見ることができない北京の街を体感するために、万里の長城マラソンをもう1度輝かせるために奮闘してみます。

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