円安の影響で舶来品を買える気がしない【ランニングアイテムが売れない】

1ドル150円……日常生活をする上で、そこまで為替を気にすることはないのですが、新しいランニングアイテムを紹介するときに、価格を見て「エグい」となることが多々あります。たとえばPolarから発売される「Polar Vantage V3」は税込みで93,500円します。

フラグシップモデルとはいえ9万円台のランニングウォッチを買う人がどれだけいるか。商品を紹介するときには高額であることに触れないわけにもいきません。ただ記事を書きながら「これは売れない」と思うわけでして。

フラグシップモデルならそれくらいするのでは?と思うかもしれませんが「Polar Vantage V2」は確か7万円台だったはずです。9万円台になったのは、やはり円安の影響があるのでしょう。アメリカでの販売価格はドルですので、円安になれば日本の販売価格は高くなります。

さらに消費税もかかります。93,500円を少し分解してみると、税抜価格が85,000円になります。これだけでも少しすっきりします。アメリカでの価格が$599USDですので、1ドル141.9円で計算していることになります。

もし1ドルが110円なら、税抜価格が65,890円で税込みでも72,479円で、前モデルの価格に近づきます。それでも高いのですが、搭載されている機能を手に入れたいと考えているシリアスランナーなら、ボーナスで買えなくもない金額です。

iPhoneもとても手を出せないくらい高額になっていますし、私が貧しいというのもあるのですが、日本がどんどん貧しくなっていきます。ランニングシューズの価格も高騰化していますが、きっとアメリカでは手頃な値段という感覚なのでしょう。

そもそも海外はインフレで給料も上がっています。$599USDなら「やっぱりPolarは安くていいな」となるわけです。でも日本だけ売れない。その代わり、世界中で日本の商品が売れているわけで、単純に円安を否定するのも違うわけですが。

ただ、もうしばらくは舶来品を買えないなと。今月末に中国に行くのですが、間違いなく向こうでの販売価格を見てびっくりするはずです。何もかもが高く感じるので、気軽にカフェにも入れそうにありません。まだ中国だからいいようなものの、これがアメリカだったら大変です。

もっとも、日本で生活するうえで困ることはほとんどありません。日本はやっぱり何を買っても安いですから。値上がりしたといっても、それを安く売るお店がありますし、飛行機ならLCCもあります。いくらでも節約できるわけです。

ただ、やっぱり海外に行ったときに「安くて美味しい」はとても気持ちが上がりますし、財布の中身を気にせずにビールを飲めるというのは食いしん坊として魅力的で、それができなくなるのは海外旅行の魅力が半減します。

もちろん、今だからできる体験もあります。何を買うのも高く感じるというのは、かつて日本に遊びに来ていた外国人が感じていた体験であり、それは今後の人生で何かの役に立つかもしれません。あれもこれも買えないなら、最小限のもので暮らすというスタイルを目指せたりもします。

ただ「高くて買えない」というのは、ネガティブな感情なので、できるだけ持ちたくはないものです。「高くて買えない」ではなく「買えるけど買わない」が私の理想。そのためには収入を上げるか、海外で働くかくらいしか現時点では解決方法が見つかりません。

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