伊豆高原の仕事は宿の隣りにある小屋を借りて生活しています。収納が十分ではないので衣類が溢れているのですが、必要ない衣類を持ってきているわけではありません。必要だけど収納スペースがないから収まりきらない状況にあります。
常々モノは少ないほうがいいと言ってきましたが、人が生活をする上でどうしても必要なものがあり、それらは決して少なくありません。たとえば今の生活では電子レンジを使っています。鶴巻温泉では電子レンジを使っていませんが、ここでの生活は食事を作る時間がない日も多く、電子レンジは必需品です。
ミニマリストの考え方からしたら、電子レンジなんてなくてもいいということになりますが、それにより暮らしが不便になるのは違う気がします。ミニマリストでもエアコンを使うように、必要なものはきちんと揃えていくことが大切です。
ただ、この1年で必要以上に増えたものもあります。最も増えてしまったのが衣類で、来年2月に戻ったら、真っ先にやらなくてはいけないのが衣類の整理です。思い切ってすべてリセットしようかと考えています。もう着古したものも増えてきたので。
これまでと違うスタイルを目指す上で、衣類との向き合い方も変えてしまおうかと。まず数を減らすこと。そしてシンプルなもので統一すること。これまでは「ハダシスト」であることをアピールするために、奇抜なものを選んできましたが、そろそろその必要がなくなってきました。
年齢に中身が追いついてきたので、服装で自分らしさを表現する必要もなく、そして何よりも誰かに自分をアピールする必要もなくなってきました。だったら、もっとシンプルなもので統一してもいいのかなと。シューズは売るほどあるので、どうしても個性を出したいならシューズでできますし。
パソコン周りもやはりMacBook1台というわけにはいきません。効率よく仕事をするには外付けディスプレイが必要ですし、バックアップ用のHDDやデータ保存用のSSDも必要です。以前はノートパソコンひとつで世界を旅してなんて思っていましたが、現実的でないことは今ならわかります。
ただ、本当に必要になるものを厳選し、スマートに暮らすことは可能です。たとえば今はMacBook Airを使っていますが、これをMacBook ProにすることでSDカードリーダーが必要なくなります。USBハブの付いたディスプレイを買って、そこHDDを付けておけば自宅に帰ったときにケーブル1本で仕事環境が整います。
iPhoneとiPadを最新モデルにすればLightningケーブルが必要なくなります。もちろんお金がないので簡単にはできませんが、一気に変えるのではなく徐々に変えていくことは可能です。毎月予算を組んでちょっとずつ理想に近づけていこうかと。
理想を実現するにはまず理想を明確にする必要があります。服装の場合には「白シャツ3枚・パンツ3枚・ジャケット1枚」のように書き出しておくことで、目指すべき着地点が見えてきます。闇雲に「減らそう」とするといつまで経っても減らないのがモノ。
まずは自分の生活の中で本当に必要なものが何なのかをリストアップして、小さく丁寧に暮らすための準備を始めようと思います。モノが減れば苦手な整理整頓も簡単になりますし、そうなると生活のストレスも少なくなります。
2月に自宅へ戻ったら、まずやるべきことが暮らしを整えること。1年間で増えてしまったもの、使わなくなったものを思い切って手放して、春から自分のやりたいことだけに集中する環境を整えていきます。その準備をこれから始めるとします。
