責任ある立場や知名度の高い存在なんてなるもんじゃないなと思った話

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あるスポーツブランドの日本のトップの方がX(Twitter)で炎上していました。整形外科でマスク着用を求められて「喘息だから」と着用を拒否したということ。背景とか詳しいことは知らないので、事の賛否については私から述べることはありません。

ただ、炎上したのは人気ブランドの日本の代表の方だったことが影響しています。「もう買わない」みたいな投稿をされている方が多く、私なんかが同じことをしてもスルーされるようなことが、有名だから、影響力が大きいから炎上しているという。

日頃から言っていますが、有名になんてなるもんじゃありません。もちろんその方のメンタルが、私の想定よりも何百倍も強くて、何とも思っていないもしくは、炎上を楽しんでいるなら別ですが、私なんぞマシュマロメンタルなので、炎上しようものなら溶けてなくなってしまいます。

私も毎月1回、胃の薬をもらいに通院していますが、毎回マスクを忘れてしまいます。もう5回連続くらい、病院の直前で気付いてコンビニや薬局に駆け込んでおり、いまだに「病院ではマスク着用」に馴染んでいません。

ただ、マスクが必要なことに対して意見はありません。着用してくださいと言われるから着用しているだけのこと。それに良いとか悪いとかの感情もなく、診察後にいつまでもマスクを付けていて、「あぁこれはもういらないんだった」と帰り道の途中で気づくレベル。

そんなんだから権力者の言いなりになってしまうんだとか、賢い人たちに叱られそうですが、どうでもいいことにいちいち怒りを持つほど暇ではありませんし、自分の中で絶対許せないいくつかのこと以外は基本的に受け入れるスタンス。

もっとも彼にとって病院でマスク着用を求められることが、人生において絶対に許せないことのひとつに含まれていた可能性もありますので、個人的な批判はありません(繰り返しになりますが)。ただ、ある程度の影響力を持つと「言わなくてもいい」ことはあるんだなと再確認。

私はコロナ禍の早い段階で、その話題について「触れない」と決めました。当初はマラソン大会の中止情報とかも合わせていろいろ発信していましたが、マラソン大会の中止情報について「気が滅入る」というようなコメントをもらった瞬間から、発信するのをやめました。

何をどう伝えたところで、みんなのプラスにはならない。50%の人が賛同して味方になってくれても、50%の人が不快な思いをして叩かれる。私は争いが嫌いですし、誰かに賛同してもらいたくて生きているわけでもないので、このテーマは触れないと割り切りました。

もっとも私が何かを言ってもそこまでの影響力はありません。ただ、まったく影響力がないとも言えないことは自覚しています。だから、確実にアクセス数が増えるような記事を書くときにはかなり神経を使います。あらゆる立場の人のことを考えて、誰も傷つけないように注意しつつ、伝えたいことの本質について書いています。

もっと刺激的な内容にしたほうが注目されるのは知っています。そういうアドバイスをもらったこともあります。でもたった1回の人生。注目されたり有名になったりすることに力を入れるよりは、自分のやりたいことだけを誰にも邪魔されずにやれるほうがいいというのが私の考え方。

有名になれるほどの才能がないというのが本当のところでもありますが。でも誰もが知っているような存在になって、周りの目を気にしながら生きなくてはいけないなんて不便じゃないですか。今でさえ確実に安全な赤信号でも立ち止まるくらいの気を使っているのに、これ以上に気を使うなんてできそうにありませんから。

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