スマートEXを導入しました。今年は夜行バス移動が増えるとはいえ、今回の大阪マラソン取材のように前日に別イベントがある場合などは、どうしても新幹線移動になってしまうので。別に窓口でもいいんですが、当日に指定席を取れなくなるケースが増えそうなので。
コロナ禍では新幹線がかなり空いていましたが、今は土日だとほぼ満席になってしまいます。これまでも満席で乗れないということが何度かあったので、スマホで予約できる環境を整えようかと。そしたらなんとモバイルPASMOでチケットレスになるとか。
知らないうちに時代は変わっているものです。もう新幹線に乗るのも飛行機に乗るのもチケットレス。スマホとパスポートだけ持って海外に行く時代も、もうそう遠くはないはずです。世の中がどんどん便利になっていくのを感じています。
かつては節約するために手間や時間をかけるものという時代がありました。例えば手洗いすれば洗濯機は必要ありません。でも洗うのに時間がかかります。ところが今は節約も便利さも両立ができ、お得なのに快適みたいなことが発生しているように感じます。
そしてそれを使いこなせる人だけが恩恵を受けられます。スマートEXを使えない人は、ずっと券売機がみどりの窓口を使うことになります。その結果、希望する時間の電車に乗れなかったり、長距離を立って移動することになったりします。
スカイスキャナーを使いこなせないと、割高な料金で移動することになります。私が使っているANA Pocketは毎月500円の出費で700マイルくらい貯まります。時々乗るANAのフライトと合わせて、知らないうちに25,000マイルになっていました。
これで8万円以上する万里の長城マラソンの航空券が無料になります(実際には20,000円くらい払っています)。知っているかどうか、使っているかどうか、そこに大きな差が生まれる。デジタル時代が本格化した結果、そこに格差が生まれています。
もっとも私は他の人のことまで考えて生きてないので、その格差に憤りを感じたりはしていません。むしろ、格差がある社会のほうが健全であり、新しいものを積極的に取り入れたり、努力を積み重ねたりした人はそれに見合った恩恵を受けてもらいたい。
取り残された人はどうなるのか?考え方はいろいろありますが、それこそ自己責任の世界かなと。ただ、世の中が変わっていることをきちんとアナウンスする必要はあります。スマホアプリを使いこなせないと、不便になるということを。
ただ、お得や便利さを追求すると、知らないうちにがんじがらめになってしまいます。たとえばポイントカードなんかがそうで、ポイントカードを作るとそのお店を優先して使うことになります。そうなると知らないうちに、自由を奪われてしまいます。
そんな大袈裟なと思うかもしれませんが、確かにポイントカードを1枚作ったところで、奪われる自由なんて大したことはありません。でも10枚とかになってくると話は変わってきます。それだけ財布もパンパンになりますし。そういう意味ではアプリタイプのポイントカードはそこまで嫌悪してきません。
便利なサービスを使いこなせないと、どんどん割を食うことになる。これはもう自然の摂理であり、目に見えにくい弱肉強食の世界の広がりでもあります。だから理想は弱者にならないことであり、その世界から離脱することでもあるかなと、私は思うわけです。