9年弱加入した生命保険を解約したお話

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いまさっき生命保険の解約をしてきた。個人事業主になった後に加入したのでかれこれ9年弱。解約した理由はいろいろあるのだが、最終的に保険に入っている自分が好きじゃなかったというのもある。貯蓄はないと言い続けていたが、実は積立タイプの保険で老後にいくらか入ってくる。そういう未来が気持ち悪かった。

もちろん加入当初から数年間は個人事業主だったというのもあって、退職金代わりというか老後の資金というのは安心ではあった。わたしの性格上、保険に入っていなければ1円たりとも貯まっていなかっただろう。だが、ここ数年はそういう堅実な自分が許せなかったし、老後にいくらあるなんて計算している自分が恥ずかしかった。

加入をやめたのはそれだけではない。加入当時も少し体調が悪かったのもあり、ガン特約をつけることができなかった。入った当時はガンなんてなるわけがないと思っていた。いま思えばそれは若さだろう。そこにきて今年に入ってからのガン疑惑だ。あれは本当にきつかった。あのときの加入している保険の無力さときたら…

入院にでもなれば、多少の保証はあったのだが「あぁこれはガンになっても普通の病気と同じ保証なんや」ということに気づいてしまった。わかって契約したものの、ガンかもしれないという恐怖感はまったくの想定外だった。そしていまどきは早期の病気は大体薬で治してしまう。入院なんてよほど悪化したときだけだ。

わたしは病院嫌いだが、痛いのやつらいのはもっと嫌いなので割とすぐに病院に行く。ガマンして悪化するようなことはあまり考えられない。じゃあ何のための保険なのだろう。事故にあって働けなくなる?老後の貯蓄?見えない未来に怯えるのは愚か者のすることだ。流れ弾は臆病者に当たるようにできている。

勘違いしないで欲しいのは、決して保険というものを否定したいわけではない。わたしの生き方にマッチしていないというだけのこと。例えば家族がいて、働き盛りで寝る間も惜しんで働いている人。そりゃあもう保険に入っておくべき。なんならいい保険屋さん紹介する。自分にいざ何かあったときのことは考えておく義務がある。

「自由気ままに旅人のように生きています。でも片足は保険に突っ込んでいます」スナフキンも苦笑いだ。自分の周りに安全地帯を置かない生き方をしたい。逃げ込める場所があるとわたしのような人間はいつも言い訳を探して安全地帯に逃げ込んでしまう。そういう生き方とは決別する。

そのためにわたしは保険を解約した。正直なところ肩の荷が降りてすっきりしている。人によっては不安で不安で仕方なくなるのかもしれないが、保険がなくなったことによってわたしは自由になれた気がする。本当のところはどうなのかはわからないが、少なくとも後悔だけはしない。

今日も全力で生きるだけだ。

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