前回訪れたのは10年近く前だろうか。派遣社員応援サイトを運営していたころ、派遣仲間に会いに来て以来の札幌だ。その前に来たのは大学院時代に中学の同級生とバイクで北海道を一周したときだ。そのときと明らかに違う感情に戸惑っている。
変わったのは北海道なのかわたしなのか。新千歳空港からの車窓に映る北海道の景色を見ているだけで胸がいっぱいになる。涙が流れそうなくらい心の奥底が高ぶってしまう。
心当たりは全くない。
その答えはきっと明日北海道の大地を走ることで出るのだろう。このタイミングで北海道を走ることにきっと意味がある。走れば何かが見えてくる気がする。
それがなんだかは本当にわからない。
ワクワクしている。こんなにワクワクするマラソン大会は久しぶりだ。今回は目的を見失いかけていたが、何かが待っていると思うだけで、走る意味はあるのだろう。
この北海道マラソンはわたしにとって新しいランニング人生のスタートになるのだろう。これまでは自分が楽しめばよかった。これからはその楽しさをいかにして多くのランナーに伝えることができるかを考えていきたい。
他のランナーがどう走っているのか、何を感じているのかをイメージする。楽しさや爽快さだけじゃなく、苦しさや嫌になる気持ちも感じたい。
そして北海道が与えてくれる「何か」も感じたい。
いい走りをしよう。いま頭にあるのはそれだけだ。その先にきっと答えはある。
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