今年も24時間テレビで24時間マラソンするらしいんですけど、あれどうなんでしょう?もう終わるタイミングを逃しただけになってて、あと残されているのは事故以外ないように感じるで、そろそろ本気で中止を考えたほうがいいと思います。
真夏のマラソンの危険性を考えると、事故が起きてないのはたまたまであって、いつ大きな事故につながるかわかりません。
一流のサポートスタッフが付いているから命の危険まではないのかもしれませんが、普段走らない芸能人に無理な練習をさせて、本番前に膝を痛めて100km程度を24時間かけて命がけで走る。
そのこと自体はすごいことやと思います。
ときどき「簡単にできる」「歩いても間に合う」とか言う声を聞きますが、この地球上に24時間歩き続けられる人間が何人いますか?100km走れる一般人がどれだけいます?
ただそれと真夏の超長距離は別問題。
事故は確率論で起こります。回数が増えれば増えるほど事故の可能性が増えていきます。
真夏のアスファルトの路面温度は50℃以上あります。本当に危険なんです。
わたしは真夏に旅ランをしますが、それは1日の走行距離を60kmに設定していること、無理だと思ったら短くするという対応で行っています。ゴールがないから焦りもないから真夏のランニングが可能になります。
今年のランナーさんは林家たい平さんが走るそうです。師匠のこん平さんのために走るそうですが、それはちょっとどうかと思います。チャレンジするならもっと別のチャレンジがあります。
誰かのために何かをしようと思うと、人間は必ず無理をします。
そこが24時間マラソンの魅力なのかもしれませんが、それで林家たい平さんに何かあったら?
今回はうまくいったとして、これからも大丈夫?
これまで大丈夫だったから大丈夫という問題じゃありません。それはただの思いこみでしかありません。
林家たい平さんは「一生懸命走りたい」と言ったそうです。
こんなところに書いても仕方ないのですが、一生懸命やっちゃダメです。頑張っちゃダメです。こんなことに命をかけちゃダメです。
「こんなこと」って書くと叱られそうですけど、少なくとも100kmや24時間マラソンを走っている身からすれば茶番です。
世界の誰も成し遂げていないことを誰かのために命がけでするなら意味があるのかもしれません。
おそらく100kmを24時間以内に走ったことのある日本人は1万人はいます。
ちゃんと鍛えれはほとんどの人が出来ることに対して、芸能人が突貫工事で命がけで臨む。
これ意味あるのでしょうか?
少なくともわたしは、こんな命がけのチャレンジはそろそろ終わりにしたほうがいいと思います。
いや24時間テレビの24時間マラソンだけではなく、あらゆる真夏の日中に行われるスポーツに対して、もう少ししっかりとした対策を行うか、開催そのものも考えなおしたほうがいい気がします。
自らの意志で、危険に挑戦している人はいいです。そこに生きがいを見つけられるんですから、そこで何があっても「生き切った」ことになるのでしょう。
高校野球もあの真夏に行こなわれるから、みんなが熱狂するのかもしれません。
愛は地球を救うのかも知れませんが、24時間テレビの24時間マラソンの愛はたぶん、世界を救うのとは違う方向を向いています。この星ではきっとこれを愛とは呼ばない。
林家たい平さんが走らなければ、こん平師匠の命にかかわるなら分からなくもない。
100km走るぐらいで人生の何かを掴めるわけもなく、100km走るぐらいで人生が変わるわけでもありません。なのになぜそこまでして走るのか。
他人ごとだからほっとけばいいのかもしれませんが、誰も声を大にして言わないならわたしが言います。この国で真夏の昼間に走ったりスポーツをするようなことはやめたほうがいい。
しっかり鍛えたとか慣れているとかそういう問題ではなく、確率論で人が死にます。0.1%の確率で誰かが死ぬなら1000人走ったら1人死にます。弱いからとか、準備不足だとかそういうもの全部ひっくるめて起こります。
実際の死亡率はもっと少ないかとは思います。マラソン中の死亡は10万人中0.5人。日本陸連公認コースだけの、のべ人数が40万人ぐらいですので、1年間にマラソン大会で死ぬ日本人は2人。
全然少ないと思います?
古い話で申し訳ないですが、2003年の諏訪湖マラソンで男性が2名亡くなられています。たしか7000人規模の大会だったはずです。少ないとか多いとかではなくて、起こりうることです。
そしてそれが熱中症対策として国が「体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止」と設定している、30℃以上の気温の中行われます。それも付け焼き刃で練習した芸能人が。
もうここまでくると24時間テレビを、24時間マラソンを終わらせるために、誰かが犠牲になるのを狙っているんじゃないかとすら邪推したくなります。
わたしが何を言っても変わりませんので、ただただ無事終わることだけを願っています。
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