書き始めは羽田空港国際線ターミナル。おそらくこれをアップするのは北京空港か南鑼鼓巷のゲストハウスです。出国前日にホテル予約サイトのagodaから「予約されたホテルは中国人専用です」との連絡がありました。
以前にメールしたとのことですが、こちらには届いておらず。
急いで前門のゲストハウスを抑えたら、こちらはJCBカードがNGらしくシステムエラーで予約停止。そのうえ部屋がなくなり、結局南鑼鼓巷になりました。
1泊2400円を高いと思ってしまう間隔。
前門だと1泊980円だったんだ…その前のゲストハウスは1480円。北京も台北も1000円台で泊まりたいワーキングプアのハダシスト。29日からは4つ星ホテルなのでその格差たるや。
もっともどこでも寝れてしまうのがわたしの特性のひとつです。野宿も出来ないような男と付き合ってはいけない。そう世の女子には教えたいところですが、野宿なんて出来ても何も誇ることではなく。
万里の長城マラソンと中国はわたしにとって特別な思い入れのある大会です。どれだけ台湾が好きになっても、いや、好きになればなるほど中国のことが好きになります。
この2つの国の歴史はとても悲しいことではあるものの、この2つの国があるからこそ、わたしはどちらにも特別な感情を持ってしまいます(2つの国と言うべきか1つの国と言うべきかは難しい問題ですが)。
今の台湾と中国が存在するのは少なからず日本という国の責任でもあります(責任と表現するのが正しいのかも難しいところですが)。ある部分では責任がありますが、熱い想いを抱いて未来を作るために命をかけた人たちがいました。
そのような過去があり、いまのわたしには中国にも台湾にも友と呼べる人たちがいます。そして、こうして年に何度も北京を訪れています。
万里の長城マラソンに何があるのか。こればっかりは言葉でいくら語っても伝えることができません。わたしのように何かを感じた人は、同じように毎年の同窓会のように集まってくれます。
2度と走らないと思った人もいるでしょう。ただ、わたしが本当にしてもらいたいのは、万里の長城を走ることではなく、中国の今を感じてもらうことです。そういう意味では1回の訪中でも、万里の長城マラソンを通じて北京を訪れてくれるのは嬉しいことです。
半年の期間が空くだけで全く違う街のように変化し続ける国。
そしてそこで生きている人たち。
万里の長城マラソンと同じく、中国は好きになる人と嫌いになる人に見事に別れます。中国に赴任してすぐに帰国するという人もいるようですので、誰にとってもいい国というわけではないのでしょう。
中国でいい思いをしたかどうか、そこがすべてな気がします。わたしのようにどこに行っても助けてくれる人が現れたなら、誰もが中国を好きになると思うのですが、嫌な思いばかりさせられる人もいるはずです。
ただ、それは運のようで実は運ではないのかなと思い始めています。いい思いができる人は、なるべくして助けてくれる人が現れてくれます。
どこに違いがあるのか。
それは相手を疑わない気持ち、相手とフラットな関係でいようとする気持ちのようなものが関係するような気がします。中国人や中国のことを下に見ようとしたがる人がたくさんいますが、その感覚がいい関係を築くときに邪魔になります。
どこの国にもいい人もいれば、簡単に人を騙す人もいます。トータルで見たときに、ほとんどの人はいい面も悪い面も持っています。そう、わたしたち日本人と同じように。
文化の違いで、考え方が異なることはあっても、根っこの部分では大差ありません。嬉しいことがあれば喜び、敵意を向けられたら怒ります。
対等な関係でいたいと思って向き合えば、そこには対等な関係が築かれます。
そういう当たり前のことを理解するには、やはり実際に中国に行って、中国人と接する以外にが方法はありません。万里の長城マラソンがそのきっかけになってほしい。
そんな想いを持って日本事務局を行っています。今年の参加者は90名近い人数です。1人1人に楽しんでもらうために、この1週間は身を粉にするつもりで動き回ります。
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