
花蓮太平洋縦谷マラソンは、結果だけを見れば3時間10分と決して悪くないタイムでした。年代別とはいえ入賞も果たしました。でも、それを1度忘れてみて、冷静にレースを振り返ったら、あれは完全に失敗レースでした。なぜ失敗レースになったのか、自分なりの考え方を記しておきます。
コンディショニングに失敗した理由
目標は4分15秒/kmで30kmを走るということでした。残り12kmは失速をしてもいいという判断です。その走りをしたら、3時間7〜8分くらいで完走できて5位入賞内に入れるのではないかという下心もありましたが、スタートしてすぐに体の重さに気づいて4分15秒/kmを断念します。
そうなった理由は3つ考えられます。
- 4日前にペース走をした
- 前日に歩きすぎ
- 前日に食べすぎ
それぞれについての反省点などをまとめました。
4日前にペース走をした
そもそも花蓮太平洋縦谷マラソンは勝負レースという意識はなく、3時間走のつもりでいたので、レース4日前にペース走を入れています。普通のペース走ならよかったのですが、試したいこともあり自己ベストよりも早いペース設定をして、それで10kmの記録を47秒も更新しています。
そのことは自信にはなったものの、10kmとはいえ中3日で回復できるような年齢ではなかったようです。走り方を変えたのもあって、背中の筋肉が張っている状態で台湾に向かいました。行きの電車では立っていたのですが、鶴巻温泉から新宿までの1時間で呼吸が苦しいくらいに背中の筋肉が固まりました。
背筋はまだいいのですが、地味に足の筋肉も疲労が残っていたのでしょう。10kmですので、1週間程度はリカバリーに必要です。それを無視したので足が重たいのは仕方のないことです。大事なのは同じことを愛媛マラソンでしないということです。少なくともレース直前の1週間は軽めのランだけにしておきます。
前日に歩きすぎ
わたしは普段行かない場所に行くと、徹底して歩きます。それはレースのためではなく、その土地に馴染むためです。タクシーを使うと移動は早くなりますが、あれもこれも見逃してしまいます。その結果、マラソン前日にかなりの距離を歩いてしまいます。
花蓮太平洋縦谷マラソンの前日は、他の人も一緒だったので、普段は使わないタクシーを活用したものの、Mi Band 4での計測で約2万歩も歩いたことになっていました。単純計算で10km以上のウォーキング。レース直前にすることではありません。
これをできるだけ1万歩以下にしたいところ。ただ、愛媛マラソンはともかく来年の花蓮太平洋縦谷マラソンで、他の人も一緒だとすると、やっぱり歩くことになるのが悩ましいところです。とはいえ勝負レース前日は、できるだけゆっくりと過ごすように心がけます。少なくともサブ3を狙うなら。
前日に食べすぎ
グルメタウンの花蓮ということもあり、前日にかなりの量を食べてしまいました。ランチが少し遅めになったのもありますが、3人前の量がよくわからずに、多めに注文をしてしまいました。それも小籠包(小籠湯包ではない)と蒸し餃子という炭水化物をがっつり。
その日の夕飯は夜市に行きましたが、3人ともほとんど食べられないくらいの満腹状態でした。それでもエネルギー不足が不安になって、小籠湯包と魯肉飯をいただきました。自分の感覚ではこれで体重が2kgは増えています。帰宅して体重が2kg増えていたので、まず間違いないでしょう。
一般的に体重が1kg増えると、マラソンの完走タイムは3〜5分増えると言われています。個人差はあるのでしょうが、2kgの増量で6〜10分ということになり、食べ過ぎた分がそのまま走りに影響した可能性があります。
食べすぎたので、レース中にエネルギー補給をせずに済みましたが、エイドでのロスなど数秒のこと。これならきちんとベスト体重で、エイドを活用するほうが賢明です。愛媛マラソンでも来年の花蓮太平洋縦谷マラソンでも、前日に食べすぎないことを心がけます。それと合わせて減量も必須です。
愛媛マラソンに向けてすべきこと

愛媛マラソンで自己ベストを更新、それもサブ3ということになると前日の過ごし方がとても重要になります。リラックスをするために、ビールの1杯くらいは飲んでもいいかもしれませんが、基本的には飲む量も食べる量も減らさなくてはいけません。減らすというよりは、いつもどおりの食事が理想。
今年もラン仲間が一緒ですが、歩き過ぎないようにも気をつけます。どこかを観光するにしても、できるだけ車移動がいいですね。こまめに休憩を入れることも必要です。わたしがもっとも苦手としていることですが、はが路ふれあいマラソンでは、少しそれを心がけてみようと思います。
コンディショニングやピーキングについてもきちんと学んでおきたいところです。インターネットだけで情報収集をするのではなく、もっと幅広く知識をつけていかないといけないことを、今回の花蓮太平洋縦谷マラソンで痛感しました。とりあえず、下記の本を読んでおく予定です。
マラソンで結果を出すのも、仕事で結果を出すのと同じでPDCAがとても大切です。これについてはRUNNING STREET 365でもコラムにしましたが、これができるかどうかで成長の速度がまったく違います。
レースで失敗するのは悪いことではありません。大事なのはそこに学びがあって、ステップを1段でも高く上がっていくことです。今回はコンディショニングを軽視した結果が、失敗レースになりました。だから次はそれを課題にして、準備をしていきます。
体は十分にサブ3ペースで走り抜けるだけのものになりつつあります。もちろん減量も必要ですので、今日から本格的に体重を落としていきます。愛媛マラソンでサブ3を達成するために、50kgまで落としてみます。
忘年会シーズンなので、ちょっと大変そうですが、忘年会を楽しむためにも他でしっかりと節制すること。ここまできたら、やるしかありません。