万里の長城マラソン2014〜感謝としか言葉がない〜

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昨年の万里の長城マラソンで、制限時間を超えて走ってしまい事務局に迷惑をかけてしまったことを反省し、万里の長城マラソンにはもう出場しないつもりでいました。ところが万里の長城マラソン代表の朱さんは「そんなことはどうでもいいから日本の事務局を任せたい」とわたしに言ってくれました。9時間23分47秒。ゴールの瞬間は朱さんへの感謝の気持ちが溢れてきて、迎えてくれた仲間がいなかったら間違いなく泣いていたでしょう。

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今回の日本人参加者は11人。そのうちの1人は北京に来てから仕事にトラブルが発生して、ホテルにカンヅメで参加できなかったため、実際は10人。万里の長城 マラソン日本事務局としては非常に残念な人数でしたが、少ないからこそできることがあるはずです。

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せっかく、北京の地に日本人が集うのです。これまでのように、会場で「はじめまして」「またいつか」で終わる関係ではなく、もう少し踏み込んだ関係を築きたいと事前説明会や懇北京での親会を開催しました。すべてがうまくいったわけではありませんが、わたしらしいやり方で歓迎できたのではないかと思います。

ただ、ホスト役もスタートの号砲が鳴るまで。そこからはひとりのランナーです。今年は何がなんでも制限時間内にゴールしなければいけません。

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コースは昨年から変わったものの、距離的には変わらず。厳しい旅になることは間違いありません。でも、今年は日本人同士で声をかけ合いながら、厳しくなる後半はすべてのランナーと声をかけ合いながらゴールを目指します。

この一体感が万里の長城最大の魅力ではないかとわたしは考えています。

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走りそのものはひどいもので、スタートしてすぐに膝に違和感があり、20キロもいかないうちに腿の裏がつりそうになります。日本人のひとりにつり防止用のスプレーをしてもらい、一時回復するもののすぐに逆の足の腿の裏がつりそうになるという状況。

しかも途中でスタッフがあきらかにコースの誘導ミスをしています。どうやらハーフマラソンもフルマラソンもコースの案内間違いをしています。まぁこれも万里の長城マラソン ならではです。いやあってはならないことなんですが、起こるはずのないことが起こるのが中国です。

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そのあとは足に負担がかからないように。慎重に慎重に進みます。とはいえすべての階段のようなコースなので、歩く時間も増え、ペースを落さざるを得ません。それでも完走がみえてくると気持ちには余裕が出てくるものです。最後の方は写真撮影会状態。そしてコース上で何度もすれ違うフルマラソン組の3人で励ましあいながらゴールを目指します。

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最後の1キロは内臓もボロボロで痛み始めていましたが、不思議なことになぜか脚が勝手に前へ前へと進みます。万里の長城マラソンを支えてくれた人たちの顔が浮かんできます。これまで万里の長城マラソンで出会った仲間たちの顔も浮かんできます。そして、朱さんの顔も。もう出ないと決めていた万里の長城マラソン。決してひとりではここにたどり着けませんでした。ここまでわたしを連れてきてくれた人たちに本当に心から感謝します。

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万里の長城マラソンの事務局を始めて約1年、本当に引き受けてよかった。そしてまだまだ力不足。来年はもっと多くの人たちに参加してもらえるような活動をしていきます。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • お疲れ様でした。無事完走おめでとうございます。
    今年日本人の参加者が少なかったのですね!
    写真を見ると天気は良かったみたいですが、空が青く抜けていないので昨年よりPM2.5の影響が強くなったのでしょうか?
    重松さん引続き来年も事務局をやられるのですネ!
    来年は金山嶺⇔司馬台に行けると思います?ので(私)参加を考えています。来年の募集が始まりましたら宜しくお願いします。

  • 辻井さん、こんにちは。

    昨年が特別青い空だったんだと思います。前日に風が吹くかどうかでかなり変わるようです。実際翌日の北京は見事な青空でした。
    天候は晴れですが、ゴール直後から雷と雨…不安定な天気でしたよ。

    来年ももちろん事務局です。コースはおそらく今年と同じ周回コースです。参加者が多く、水をうまく配置するには周回コースにするしかないようです。

    実はすでに2015年の受付が開始されています。日本事務局はこれからの対応ですが、受付ができるようになったら連絡しますね!

  • 今日GWCMのホームページを見たら4/30までに申込みすれば50%Offになっていました。
    日本でも同様にある期間を設けて実施願います。

    コースの件:以前とは違い参加者が増えたので給水が難しいですか?しかし司馬台に行く途中で湖によって万里の長城が一旦途切れているので長城の端が見えるのと、司馬台から見る金山嶺長城も雄大で是非参加者に見て頂きたいと思います。
    フルの方は同じコースを4周するのは精神的に厳しいのでは?と思います。
    以前、司馬台長城の所がゴールとなっていたのでそこには車で行けるので何とか一往復目だけは司馬台に行く設定をお願いしたいです。朱さん・スタッフの方には御苦労を掛けますが、出来れば司馬台の行けるところ(12楼?)まで行って金山嶺・司馬台完全制覇を希望します。
    重松さんからも再度検討依頼をお願いします。

  • 辻井さん

    50%OFFについてはわたしのミスで伝えられていませんでした。
    6月いっぱいまでできるように本部と交渉しています。

    コースについてですが、「司馬台を含めて欲しい」という提案は本部にさせていただきます。
    ただし、成立するかどうかは本部次第ですので確約はできません。

    今年は300人を超えるフルマラソン参加者がいました。
    この人たちの水を運ぼうと思うと一人あたり500mlだったとしても150kgの水を途中のエイドに運ばなければいけません。
    司馬台をコースに含めた場合、この水の運搬が大きな問題になります。
    2年前に熱中症で倒れてしまった人が出てしまい、わたしたちは命にかかわる事故は再発させてはいけないという思いを持って運営しています。
    ですので、昨年から水にの確保についてはわたちたちにとって最優先事項と考えています。

    周回コースが面白くないことは重々承知です。
    ただそれよりも参加者の安全を優先させたいのです。

    もし司馬台をコースに含めなられなかったとしても、そのことをご理解いただければと思います。

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