バズった記事のあとに何を書くのかというのはとても難しく、いつも失敗しているような気がします。たぶん、蛇足になってしまうんだと思います。1回の記事で伝えきれなかったことを書こうとするけど、蛇足だから方向性もあやふやになります。
最初は東京マラソンと名古屋ウィメンズマラソンのエリートだけが走れることについて書くつもりでしたが、現時点ではもっと語るべきことがあります。読んだ人が少しでも前向きになってもらえる内容をお伝えしていこうと思います。
少しでも早く閉塞感から抜け出すこと
ランナーの多くが走るモチベーションを失っています。マラソン大会を走るという目標は、わたしが思っている以上にやる気を与えてくれるのでしょう。わたしはマラソン大会がモチベーションにはならないタイプのランナーなので、単純に「空気が重たいな」と感じているだけでした。
東京マラソンの中止以降、RUNNING STREET 365のアクセス数が右肩下がりで、ランニングに関する情報収集をするどころではなく、そして人によってはシーズン終了となったのことが数字からも分かります。走る気にもならないという人もいますよね。
わたしたちは人間ですので、いつだって元気よくいるということはできません。でも、沈み込んだ場所でじっとしていても、その沼から抜け出せません。沼が乾くのを待っているのもいいですが、やっぱりこういうときは行動するのが1番です。
そんな気分じゃないのはわかっていますが、無理してでも「走り出せ」と言いたい。
わたしたちは、いつだって走って悩みやストレスを解消してきたじゃないですか。冷たい強い風を受けながら、前に進んで頭の中をすっきりさせてきたんだから、やっぱり走るのが1番です。この閉塞感から抜け出すために走りましょう。
マラソン大会だけがランニングではない
当たり前のことを書きますが、マラソン大会だけがランニングの行き着く先ではありません。むしろマラソン大会は自分の現状を知るためにあり、大事なのは鍛えた足で何をするかということです。
- 走って旅をしてみる
- 東京の坂道を全部走ってみる
- 七福神を走ってまわる
- 山手線や環状線を走ってまわる
- 離島を1周してみる
- 近所の山を走って上る
ランナーだからできることは無限にあります。東海道53次を走ってみるのもいいですし、わたしのように五街道すべてを走ってみるのもいいでしょう。最近サボってますが、東京の坂道を走るのも楽しいですし、走るから新しい発見がたくさんあります。
自分の足で走ったから見つけられた、お気に入りのお店がいくつもあります。1人で走るのもいいですし、ラン仲間を誘うのもいいでしょう。わたしたちランナーにとって、この地球全体がランニングコースなんです。
完走メダルも完走証もないですが、関門を気にする必要もありません。途中で寄り道してもいいですし、走り出してすぐに美味しそうな居酒屋を見つけてしまい、結局5kmしか走らなくても問題ありません。マラソンはルールがあるので不自由ですが、ランニングは自由です。
走らないという選択もあってもいい
きっと走れば頭はすっきりします。モヤモヤも解消されると思います。でも、それでも受け入れられない人はいると思います。普段からイライラする傾向にある人は、どこかに怒りをぶつけたくて仕方ないですよね。それを止めるべきだなんて言えません。
でも、それをすればするほど周りの人にストレスを与えてしまいますし、周りの人たちから距離を置かれてしまいます。じゃあ自分の腹の中に閉じ込めておけばいいのかというと、それは自分のストレスになりますよね。
もう八方塞がりだと思ったら、走らないという選択を選んでもいいのではないかと思います。ランニングから距離をおいてみて、また走りたい気分になったら戻ってくればいい。走るのも走らないのも自分で選んでいいんですから。
世の中にはランニングよりも楽しいことがたくさんあります(たぶん)。絵を書いたり写真を撮ったり、音楽を聴いたり。興味があることに没頭して、笑顔の自分でいれば周りに迷惑をかけずに済みます。
イライラしているときは、誰だって周りを見れなくなります。だから、イライラしないで済むように、自分が楽しめることに避難する。そして、また走ってもいいかなと思ってからランニングシューズを履いたらいいかと思います。
鹿児島マラソンは中止ですが桜島1周してきます
わたしも鹿児島マラソンが中止になりましたが、受け入れなきゃという感情にすらなっておらず、「鹿児島で何しようかな」という頭に切り替わっています。わたしは基本的に過ぎたことを振り返りません(興味がないだけですが)。大事なレースだって終われば過去のこと。
鹿児島マラソンが中止になりましたが、決定が出ればそれは過去のことで、大事なのはそれを受けて、自分が何をするかということです。マラソンの日が1日ぽっかり空いたわけです。鹿児島観光もいいですし、のんびりカフェで過ごすのもいいかなと思いましたが、やはりわたしはランナー。
これまでの3回の鹿児島マラソンで、1回も桜島に行っていないことを思い出し、だったら走ればいいじゃないかということで、今回は桜島1周マラソンをすることにしました。ただ勝手がわからないのと、安全性なども不明でしたので、わたしにしては珍しく、色んな人にアドバイスをもらいました。
実はこのアドバイスをもらうというのも、人を前向きにさせるために必要なことです。誰だって頼られると気分が良くなりますし、自分が走ったときのことを思い出して楽しい気分にもなります。そのうえでわたしは情報収集ができるので、あえてアドバイスを求めました。
そして、今度は桜島1周を走ったことをネタにすれば、「自分もやってみようかな」という人がでてきて閉塞感から抜け出せるかもしれません。もっとも走るのは自分のためですが、それが世の中の役に立てば嬉しいなと。
まとめ
かつてないような大きな問題が目の前にあり、ランナーの多くが戸惑っているかと思います。こういうときは前に進むことが大切です。愚痴をこぼしたくなるでしょうし、不満もあるはずです。でもそこからは何も生まれませんし、結果的に自分を苦しめるだけです。
だから、すっきりしたいなら走ることです。「#走り出せ」をキーワードにして、とにかく好きなように走ってみませんか?せっかくランナーになったんですから、走れることをどんどん活かしてみることです。
それでも走れないし、すっきりしないなら走ることから離れるのも選択肢のひとつです。イライラして走っても楽しくないですし、周りの人たちを傷つけるだけです。それを続けると大切な人が離れていきます。
こういうときは、自分が楽しいと思えることを追求するのが1番です。もちろん、「マラソン大会はこうあるべきだ!」と声をあげるのも自由ですが、わたしにはそんな時間はありませんし、そんな時間があるならやっぱり1歩でも多く走りたいんです。
だってわたしはランナーですから。