自分で練習できる人と練習できない人【自分に合った方法でアプローチする】

マラソンは日々のトレーニングが重要です。そんなことは誰でも分かっているかと思いますが、実際にコツコツトレーニングできる人とそうでない人がいます。これまでは単純に性格の差だと思っていましたが、昨日お話した内向性と外向性の違いではないかと考えています。

人を「この人を内向性だから、こう動く」と決めつけるのはよくないことですが、事実として向性というものが存在しますし、向性によって性格が変わってきます。それを踏まえた上で、自分でコツコツトレーニングをできるようになるには、どうすればいいのか考えていこうと思います。

目次

学習意欲を高めるためのアプローチ

自発的にトレーニングをするかどうかというのは、学習意欲とつながります。自発的に学習意欲が湧いてくる状態になれば、どんな人でも自ら進んで勉強をしたりトレーニングをしたりできるようになります。学習意欲をモチベーションと置き換えてもいいでしょう。

この学習意欲は内向性の高い人と外向性の高い人とで、どういう状態になると高まるのかが変わってきます。それを考える上で、まずはそれぞれがどのようなときに喜びを感じるかを知っておく必要があります。

外向性タイプのモチベーション要因

外向性が高い人は下記に対しての執着心が強く、喜びを感じる傾向にあります。

  • 金銭的な報酬
  • ステータスの付与
  • 社会的な結びつき
  • 尊敬される
  • 特別視される

外向性の高い人は意識が自分以外に向きますので、ステータスや金銭的な報酬、高い評価などを与えられることをモチベーションとします。このため、トレーニング方法としては1人で行うよりも、多数で行って自分の努力を見て欲しいと思います。

自分でコツコツ努力していても、それが誰からも評価されない状態ですとモチベーションが下がります。

このため、外向性が高いタイプの人は他人から褒められる目標設定を立てて、SNSなどでトレーニングの報告をするというのがモチベーションアップに繋がります。SNSに「今日は◯◯km走りました」と書くことで、周りが褒めてくれるわけです。これがモチベーションになります。

実際にSNSにアップしているのも外向性が高い人で、意図していないのでしょうが本能的に分かっているのだと思います。

他にも自己ベスト更新を目標に掲げるというのもいいでしょう。SNSで宣言をしてそれを実行することで尊敬されるというのは、かなり高いモチベーション維持に繋がります。

内向性タイプのモチベーション要因

内向性が高い人は金銭や他人の評価ではなく、下記に喜びを感じる傾向にあります。

  • 自分だけの時間
  • 自分の体の変化に対する観察
  • 1つのことに集中できる環境
  • 刺激のない環境
  • 試行錯誤

これだけ見ると、内向性が高い人のほうがコツコツトレーニングを積み重ねられるように思えますが、それはランニングに気持ちが向いていることが前提で、他に興味があるとそちらに熱中するので走らなくなります。

ですので、内向性が高い人は自分自身の身体の変化に興味を持ち、「こういう練習をしたら、こんな変化があった」というような実験的要素をトレーニングに取り入れることでモチベーションが上がります。裸足ランニングに向いているのもこちらのタイプかなと思います。

裸足ランニングは未知の部分が多く、試行錯誤が求められます。上手に走るようになるという過程を楽しめるほうが適しているので。逆に外向性が高い人は、突き詰めていくという方向性に持っていくのが苦手なので、自分のスタイルを見つけるのに時間がかかるのではないかと考えられます。

自分が何を楽しいと感じているか考えてみる

そもそも自分が外向性と内向性のどちらが高いのかわからないという人もいると思います。実は外向性と内向性のどちらに向いているかはfMRIを使って調べることができますが、そこまで本格的にする必要はありません。単純に自分はランニングで何に喜びを感じているか思い返して見てください。

  • 周りに褒められると嬉しい
  • 誰よりも速く走りたい
  • 自己ベスト更新
  • 仲間と走るのが好き(その後の飲み会が好き)

これらに喜びを感じる場合には外向性が高いと予想できるので、SNSへの投稿や自己ベスト更新を宣言するなどして、自分の日々のトレーニングを注目してもらえる環境を整えましょう。練習の中で、たまにタイムトライアルなどを入れて結果を公開するというのもおすすめです。

反対に上記に該当しないという場合には、内向性が高い可能性があります。走り方をいろいろと変えてみたり、それこそ裸足ランニングなどを始めてみると探究心が高まってコツコツトレーニングに繋がるはずです。

大事なのは自分の特性を理解して、それに合った方法でモチベーションを維持してトレーニングを行うということです。

そういう意味では、わたしはずっと朝ランをおすすめしてきましたが、わたしのやり方だと内向性が高い人でないと面白くないのかもしれません。毎日同じ場所を同じように走り、タイムやペースから自分のコンディションを確認する。外向性が高い人にはまったくもって理解できない世界だったのかもしれません。

教える側も、相手の特性をよく考えて提案しないといけなさそうです。

まとめ

今回お伝えした外向性と内向性の違いによって、モチベーションが上がる要因が違うという話はランニング以外にも言えることです。スキルアップのための勉強もそうですし、テレワークでのモチベーション維持だって同じことが言えます。

まずは自分を知るということ。そして自分に合った方法を選ぶということ。何をするにしても継続しようと思ったら、まずはそこから始めなくてはいけません。

特に外向性の人は、1人でコツコツ積み重ねるというのはあまり得意ではありません。ですので普段はランニングクラブなどに入ったり、友人を誘って走るほうが向いているのですが、今はそれが難しい状態にあります。

だからこそSNSを上手く活用することです。自ら「もっと褒めて」とアピールするくらいがちょうどいいと思ってください。

内向性が高い人は……そうですね、他のことに気が行かないように注意するくらいでしょうか。でもランニングだけが人生ではないので、熱中できる何かが他にあるならそれはそれでいいのではないかと思います。

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