今年からランニングのトレーナー業を開始した。会社の福利厚生メニューのひとつとして開始して欲しいという依頼だったが、こういうご時世でパーソナルトレーニングの要望はまったくない。他力本願になっていても仕方ないので、そろそろ本腰を入れてトレーナー業も始めるとしよう。
稼働は3月からしている。いきなりパーソナルトレーニングというのも不安という人のために、練習会として土曜日の午前8時30分から都内で行っている。拠点は品川にしていたのだが、品川のランステが新型コロナウイルスの影響で、ずっと休みになっているので、今は日比谷公園を使っている。
ジョグはするのだが、基本的には身体の使い方講座のようになっていて、スクワットやジャンプ、そして簡単なドリルを組み合わせて、走れるカラダづくりを目指している。走行距離を積み重ねるトレーニングやポイント練習は各自がおこない、わたしのところではロスの少ない身体の使い方をレクチャーするスタイル。
現時点では生徒さんは1名だけ。実質パーソナルトレーニング状態になっているのだが、教えながら学べることも多いのでそれはそれで構わないとは思っている。1.5時間のトレーニングで2,000円。収益を考えれば5人以上の参加者がいるのがベストだが、さすがに状況が悪すぎる。
だから練習会の後にウーバーイーツの配達をして調整しているわけだが、生徒さんの吸収力が高いのもあり、身体の使い方がずいぶんと改善されたのを目の当たりにすると、他の人にも教えたいという欲が湧いてくる。実はそこそこ欲深い男なのだ。
わたし自身の走力はそれほど高くない。世の中には箱根駅伝を走った経験のあるトレーナーが無数にいて、当然わたしよりも速く走るコツをしっている。だが、そのようなトレーナーは走れない人の感覚がわからない。黙っていてもキロ4分を切れる人たちに、キロ5分で走る人の課題はわからなかったりする。
もちろん、それができるトレーナーもいる。そういう人には正直かなわないなとは思うが、わたしはわたしなりの経験があり、専門的にランニングをしてきた人とは違った視点て教えることができる。そして教えだしてわかったことだが、わたしは意外と目がいい。
視力がいいという話ではなく、走り方を見てどこに問題があるのか判断できる能力が備わっている。これはピラティスを続けてきたおかげだと思っている。どんな動きでも目で見てトレースするといったことができるようになり、その観察力が教えるときに役立っている。
今年になってトレーナーを始める前も、ランニングを教える機会はあったので、それなりに自信はあったが、継続して教えてきたことで、自分の得意な部分と不得意な部分が明確になり、わたしなりのやり方でも成果が出ると確信をしている。
だから、このタイミングでトレーナー業も力を入れていこうかと。
ただ土曜日の練習会はすでに書いたように、シンプルな動きのトレーニングしかしない。目新しいトレーニングはしていないし、高い負荷をかけるのではなく、むしろ1回ずつを丁寧にすることを大切にしている。目に見えて短期間で変化が起きるわけではない。
毎週1回のトレーニングを継続して、半年くらいかけてなんとなく自分の変化に気づき始め、レースなどで結果が出るには1年はかかるかもしれない。特効薬を用意しているわけではなく、時間をかけてでも身体を作り直したいという人向けのプログラムになっている。
このブログで紹介してきた身体の後ろ側の筋肉を使えるようになるし、裸足ランニングをベースとして効率のいい走りも身につくようになる。何よりも、体の抱えている問題をチェックするのでケガの予防にもなる。まだ参加者が少ないので細かく見ることができる。
これが10人の参加者がいるとなると、1人ずつを細かくチェックすることはできないが、今ならパーソナルトレーニングに準じたスタイルで教えることができる。興味があるなら申込みページのリンクを貼っておくので、1度土曜日の練習会に来ていただければと。