湘南国際マラソンの参加費が返金されました。どうやって返金するのかなと思っていたらそのような世の中にはサービスがあるらしく、銀行名と口座番号などを入力するだけで簡単に返金されました。手数料がかかるのでしょうが、自分たちの手で1件ずつ返金処理することを考えれば、ありがたいサービスです。
万里の長城マラソンの返金処理を20件程度するのもかなり大変でしたし、1万人レベルになると途方もない作業量になります。それを簡単にできるなら手数料くらい払ってでも任せるのでしょう。ただ、返金できるからOKというわけでもなく、今後の大会のあり方として参加費をどう処理するのかは悩ましい問題です。
タイミングを同じくして、あおもり桜マラソン2021の中止が発表されました。昨年からの繰り越しということでしたが、こちらは早い段階から「繰り越さない人はQUOカードで返金」としており、今回の中止もそれに合わせてQUOカード5,000円（フルマラソン）と参加賞・完走賞が送られてくるそうです。
そういえば長崎平和マラソンも返金。1年前の今頃、マラソン大会の参加費が返金されない問題で話題になり、「中止になったマラソン大会の参加費が返金されない理由【マラソンは共同出資】」私の記事も少しバズりましたが、1年で状況は随分と変わるものです。こうなると私の記事もピエロのようなもの。
ただ最初から返金前提にしていると、返せないわけではないということなのでしょう。お金の流れをもっとクリアにして、いろいろとセーフティネットを用意しておけば全額とは言わないものの、中止を決定するタイミング次第で未発注で浸かっていないお金は返金できるということなのでしょう。
ところが、名古屋ウィメンズマラソンはどうも今年もオンライン開催の流れで、すでにオンラインへの移行を促しています。最終判断はまだ行われていませんが、新型コロナウイルスの感染状況と、市民の空気を読んで決めるのでしょう。こちらはエリートの部があるので悩ましいところです。
昨年は相当叩かれて、今年は最初からオンラインにするかもしれないと案内しておきながらも大幅値上げ。それを承知でエントリーしたとはいえ、参加者の気持ちは複雑でしょう。ティファニーの完走ペンダントを手にすればすべて丸く収まるのかもしれませんが。
まったく関係ない話ですが、みんななぜブランド品を欲しがるのでしょう。確かに素敵なものはありますが、どう見たってダサいものも多いのに、それを平気な顔して着こなしていたりするわけです。裸の王様ってああいう姿をみて作られた物語のような気がします。
決してブランド品を買えない妬みではありません。話を戻しましょう。参加費を戻すという流れは、個人的にはあまり気持ちよく思っていません。もちろん浸かっていないお金を返してくれるならいいのですが、その裏で働いている人がたくさんいるわけです。
なのにお金を返せるのってかなり歪だと思いませんか？その人たちの給料はどこから出ているのか。市役所の人たちは別の仕事があるのでしょうが、運営サポートをするような会社への支払いはどうするのでしょう？税金かスポンサーが補う？じゃあその原資はどこから？
シンプルでないものはいずれ破綻します。いまはコロナ禍ということでお金の動きも煩雑になっていて、見た目は上手く回っているのかもしれませんが、2ターン目に入ってそうも言っていられなくなります。オンライマラソンも、そう遠くないうちに飽きられます。今は「支援」と言えますが、支援するにも大義が必要です。
このコロナ禍の中から、ランナーの参加費だけでまわせるマラソン大会というものが生まれてくれると思っていたのですが、少し見通しが甘かったかもしれません。ランニングYouTuberさんも、多くが自分のことしか考えていませんし（彼らに何かを望むのが野暮なのかもしれませんが）。
だから人には頼らず、自分なりのやり方で走れる場を提供する。それが3月末に開催する「しまなみ海道ラン」ですが、他にもいろいろ開催するつもりです。タイミングが合えばぜひ一緒に走りましょう。今は参加費無料ですが、いずれ有料イベントになるかもなので今がチャンスですよ（笑）
RUNWAY練習会開催中
効率のいい体の使い方を中心とした練習会を毎週水曜日に日比谷で開催しています。記録が伸び悩んでいる人や、ケガをしにくい走り方を身に着けたいという人のための筋トレ＆走り方講座中心のトレーニングを行っています。
日時：毎週水曜日19時〜20時30分
場所：国立競技場外周
参加費：2,000円（第1・3水曜日は無料）
申込：こちら
