埋まるマラソン大会と埋まらないマラソン大会の違い

京都マラソンの申し込み人数が、定員を超えたので抽選になるとのこと。今シーズンのマラソン大会はどの大会もランナーを集めるのに苦戦しているなか、比較的早い段階で京都マラソンが定員を超えたのは、ちょっと嬉しいニュースです。

嬉しい理由は、コロナ禍において京都マラソンの事務局はランナーのために、普通にマラソン大会を開催するよりも遥かに労力をかけて、さまざまな企画を開催していたから。こういうのを「努力は報われる」と評するべきでしょう。

オンラインマラソンを開催するにしても、京都マラソンはリアルゴールを用意するわけです。その他にもランイベントを定期的に開催しており、会議で出た案を可能な限り実行していたのではないかと思うくらい、とにかく前へ進もうという意思が伝わってきたわけです。

今回の参加枠以上の応募があったというのは、京都というネームバリューだけでは語ることができず、そういう地道な活動が実ったのではないかというのが個人的な感想。ただ、中のことまではわからないので、実際はもっと泥臭くてドラマティックなんだと思います。

私が京都マラソンを走ったときには、そういう感じをそれほど強く受けなかったので、コース変更をしたあたりから、流れが変わる何かがあったのでしょう。たとえば組織のトップが変わったとか。そのあたりはすごく興味があるのですが、今日は深掘りはしません。

一方で集客がまったくもって上手く行っていない大会が多数あります。ちゃんと調べてはいませんが、定員割れしている大会もあるかもしれません。以前も書きましたが、北海道マラソンは追加募集の500人枠が1週間近くも埋まらないままでした。

人の移動がほとんど制限がない状態になったとはいえ、まず遠征組がかなり少ないのかもしれません。独身であれば何も気にしませんが、家族がいる場合には、自分だけ1泊2日でマラソン大会に行くなんて、まず認めてもらえないでしょう。

さらに家族がコロナに感染したら、濃厚接触者という立場になって、参加できなくなる可能性が高いわけです。濃厚接触者の定義が変わっても、子どもやパートナーが苦しんでいるのに、マラソンを走れるわけがありません。

そうなるとマラソン大会は日帰りでの参加を想定する必要があります。このとき、やはり強いのは東京や大阪周辺のマラソン大会です。ランナー人口も多く、交通の便もいいので2〜3万人程度なら、多少時間がかかっても人が集まります。

ただ、実際問題として都市部のマラソンでも苦戦していますので、日帰り参加がしやすいというだけでは足りないのでしょう。やはり、この2年間で何をしてきたかが大きいのかもしれません。ただ難しいのは動きがあればいいというわけではないということ。

湘南国際マラソンは市民マラソンの最前線に飛び出す覚悟で、新しいことに挑戦し、前がかりにになって開催を進めてきました。ところが結局開催できず、狼少年状態になったのか未だに参加枠が埋まっていません。

そういう意味では、ランナーと一緒に何かをしてきたというのが大事で、これからの時代に求められるマラソン大会なのかもしれません。もっともそれもアフターコロナで変わってくるかと思いますが。いずれにしても京都マラソンは面白い存在。やっぱりエントリーしようかな。

RUNWAY練習会開催中

効率のいい体の使い方を中心とした練習会を毎週水曜日に日比谷で開催しています。記録が伸び悩んでいる人や、ケガをしにくい走り方を身に着けたいという人のための筋トレ&走り方講座中心のトレーニングを行っています。

日時:毎週水曜日19時〜20時30分
場所:国立競技場外周
参加費:2,000円(第1・3水曜日は無料)
申込:こちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次