いわて盛岡シティマラソンを走ってきました。事前にコンディションが最悪だと弱音を吐いていましたが、いざ走り出したら想定を遥かに上回る調子の悪さで、どこで足が止まってしまうのかという不安を抱えながらのスタートになりました。
正直なところ、調子が悪いとはいえ2日ほどほぼノーランだったので、ある程度は回復しているはずと少し期待していたのですが、マラソンはそんなに甘くはありませんでした。ただ、結果的には大満足のレースで、すべてを出し切ることができました。
観光もせず体力温存に努めた前日
盛岡駅に到着したのが前日の11時。勝手に12時くらいに到着だと思いこんでいたので、早く到着したことに動揺しましたが、問題があるわけでもないのでとりあえず受付会場に向かいます。受付会場は盛岡駅から2kmくらいのところにある盛岡タカヤアリーナ。
シャトルバスが15分おきに出ているはずだったのに、なぜか30分に1回に変更されていて、ちょうど出発した直後だったのもあり、歩いて会場に向かうことに。重たい荷物をコインロッカーに預けなかったのが最初の失敗。
他の大会でも思うんですが、受付って駅の改札を出た場所とかでやってくれたら便利なんですが、それは遠征組の勝手な都合。とりあえず、受付を済ませてラーメンとビールでお腹を満たしてから、戻りはちゃんとシャトルバスを使いました。
駅に戻るとあいにくの雨。チェックインまで2時間ほど時間があったので、近くのドトールでお仕事。いつもなら観光するのですが、足の不安しかないのでとにかく動かないことを意識して、チェックイン後も夕食まで部屋で仕事。
夕食も居酒屋ではなくじゃじゃ麺のお店「不来方じゃじゃめん」へ。カーボローディングではありませんが、エネルギーはいくらあっても困ることはないので。岩手っぽいものを食べておきたかったというのもあるのですが、いま思えば大盛りにしておけばよかったかなと。
夕食後にスタート会場までのルートをチェックするために少しだけ散歩してから、部屋に戻って早めに就寝。荷物を背負って会場に向かった以外は理想的な前日の使い方。ちょっと気を使いすぎた気がしないでもないですが。
ウォーミングアップなしでスタートラインへ
いわて盛岡シティマラソンのスタート時刻は9時。スタート会場まで10分で行けるのを確認していたので、ホテル出発は7時50分でOKです。スタート会場が近いのは本当に便利ですね。来年も走るなら、今回泊まったホテル周辺で宿を探します。
今回泊まったホテルエース盛岡は朝ごはんが魅力のホテルで、「モーニングステーキ」か「バイキング」のどちらかを選べます。レース前なのでバイキングにしたかったのですが、モーニングステーキは月曜日がおやすみとのことなので、「モーニングステーキ」を選択。
これが2つ目の失敗です。レース当日の朝食に消化の悪い牛肉を選ぶなんて、普通だったら考えられないのですが、食べれずに後悔するのは嫌じゃないですか。こういうときに、食い意地のほうが勝ってしまうのは恥ずかしいのですが。
予定していた時間どおり会場に向かいましたが、会場入りしてからお腹がグルグルしだしたのでトイレへ。おかげでウォーミングアップする時間がなくなったので、何もしないままスタートラインに並ぶことになりました。申告タイムが5時間だったのでCブロックからだったのですが、もう1度トイレに行ったのでCブロック最後方。スタート後の渋滞で2分ロスしたのでこれも失敗でした。
スタート直後に右足が使い物にならないことが発覚
スタートロスは2分ちょっと。スタートラインを通過して本格的に走り出そうとした瞬間に、想定よりも足の状態が悪いことが発覚します。右足のお尻から膝裏にかけてしっかりとした張りがあり、右足に力を入れることができないどころか、膝を曲げることもできません。
左足もお尻に張りがあったのですが、こちらはとりあえず問題はなさそう。ただ、このまま走り続けたらどこで爆発するかわからない時限爆弾。体が温まったら動けるようになるかなと思ったのですが、どれだけ走ってもまったく変わらず。
右足は地面に着地するためだけに使う感じで、地面に力を伝えることができません。無理に右足で走ろうとすると膝の位置が少しぶれて激痛が走ったので、スタート渋滞が解除された2km以降は「右は補助、左足メイン」で走ることに。
その走りでもキロ4分50秒をキープできていましたが、左足への負担が大きいので、その状態で42.195km走れるわけがないのは明らか。ただ、細かい調整なんてできる状態ではなく、とにかく左足に任せて上手く体重移動をさせながら走ります。
撮影しながらの欄だったので右手にスマホを持っており、エイドで補給しなかったのも失敗でした。水分を持っていかれるお菓子がメインだったのもあって、補給のためには立ち止まる必要があったのですが、立ち止まったら2度と走り出せない気がして……
結果的にエネルギー不足も起きていたと思います。1ヶ所だけジェルが出るエイドがあったのでそこで補給したくらい。後半にペースを落とすと決めてからはエイドで立ち止まって食べましたが、その前に補給しなきゃいけなかったのが反省点です。
粘りに粘って3時間40分38秒で完走
いわて盛岡シティマラソンのコースは序盤に小さなアップダウンを繰り返して、そのあと御所湖を目指して坂道を上っていきます。坂道の序盤は緩やかな上りなのですが、20kmを超えたくらいからキロ5分を維持できなくなっていき、徐々にペースが落ちていきます。
ただ、ぐんまマラソンのように1kmを長く感じることはなく、むしろ簡単に1kmが過ぎていくのでペースが落ちてきても、気持ちの立て直しができます。しかも沿道に来ている人たちの声援のおかげで、気持ちが切れることがありません。
天候も前半は晴れ気持ちよかったので、御所湖まではサブ3.5を狙えそうな雰囲気はありました。でも30km過ぎの下り坂で足を使い切った感じがあり、そこでサブ3.5は諦めることに。そこからは確実にゴールを目指す守りの走りに。
この判断が今回のレースで唯一の良かった点かもしれません。ペースが落ちることを受け入れて、できるだけ消耗を防ぐ走りをしたのですが、最終的には40kmで完全に左足を使い切りました。あのときペースを落とさなかったら、もっと早い段階で走れなくなっていたかもしれません。
さすがに残り2kmは気力で乗り切れるくらいの経験値があるので、最後はキロ5分30秒を超えるようなペースになりつつも一歩一歩着実にゴールを目指します。完走タイムは「3時間40分38秒」。サブ3.5には届きませんでしたが、足の状態を考えれば上々です。
右足が使えないような状態でよくここまで走れたというのが本音。そういう状態でレースを迎えたことは今後の課題ですが、できないならできないなりの走りができたのは、今シーズンの残りのレースに向けて大きな収穫です。
今できるベストを尽くすことが大事といつも言っていますが、今回はまさにそういうレースでした。走り終えたあと、盛岡の友人と合流して楽しみましたが、ホテルに戻ってからの記憶がなく、気がついたらベッドの上で寝てたのでかなり疲れていたのでしょう。そこまで出し切れたことには満足しています。
もちろん悔しさもあります。もっと良いコンディションでいわて盛岡シティマラソンを走りたいので、また来年も挑戦しようかと思います。とりあえずは足の状態を回復させることを最優先。2週間後にハルカススカイランなんですけどね。
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