マラソン大会を走らないランナーにマラソン大会の魅力を伝えることはできるのか

昨日は全国各地でマラソン大会だったようですが、私はひたすら宿の部屋を掃除していました。管理人さんがマラソン大会に行きたいということで、フルタイムで交代することになったので。ただSNSを見ていると、多くの人がマラソン大会を楽しんでいるようで、ちょっと安心しました。

定員割れする大会が増える中で、まだフルマラソンを走りたいという人がこんなにもいて、みんなイキイキしているわけです。それを見ているだけでも幸せな気分になります。ほんの少しだけ「羨ましい」といい感情もありますが、私は先週走ったばかり。

マラソン大会は多くのランナーにとっての目標であり、自分を試す場でもあります。でも「多く」ってどれくらいなんでしょうね。ある調査によるとマラソン大会を走ったことのあるランナーと、走ったことのないランナーはちょうど半分くらいでした。

どのタイミングでの調査なのかわかりませんが、マラソン大会を走るランナーにしてみれば意外な結果ではないでしょうか。マラソンランナーの周りにはマラソンランナーが集まり、なぜか非マラソンランナーとはつながらないので、「ランナーはみんな大会に出るもの」と思い込んでいる人もいるはずです。

マラソン大会のために走らない場合、何を目標にして走るのか。それは人それぞれ違うとは思いますが、健康のためやダイエットのため、生活に張りを持たせるためなど、いろいろと考えられます。そういう人がかなり多くいるわけです。

ワークマンのオーバードライブの年間販売目標数が30万足で、ミズノのウェーブライダー26の年間販売目標数が10万足。ワークマンには2種類で100万足売ったランニングシューズもあり、でもマラソン大会を走るランナーにはそこまで広がっていないことを考えると、非マラソンランナーは大きな勢力です。

1度マラソン大会から遠ざかった人を呼び戻すのも、マラソン大会の復興にとっては重要ですが、去る者を追うよりは、まだマラソン大会を知らないランナーをターゲットに、マラソン大会を走る流れを作るほうがマーケットとしてはいいような気がします。

もちろん、非マラソンランナーがどのような層なのか、もっと詳しく調査して方向性を決める必要がありますが、そういうのは大手ランニングブランドにしてみればお手のもの。実際にすでに動いているメーカーもあるはずです。

マラソン大会を走ったことのないランナーに、マラソン大会の魅力をどう伝えるか。すでに走っているのだから簡単だろうと思うかもしれませんが、同じランナーでも方向性が違うので、こちらを向いてもらうのは簡単ではありません。

簡単ならとっくにこちらを向いていくれているはずですので、そうならないということは何かが引っ掛かっているということです。参加費の高さ?マラソン大会に敷居の高さを感じている?それとも根本的に魅力を感じないのか。

私もマラソン大会がすべてというタイプではなく、コロナ禍で感じたのはマラソン大会がなくてもいいということ。マラソン大会は誰かに会いに行くためのきっかけみたいなもので、マラソン大会が絶対的な存在ではありません。

でもやっぱり、衝動的にフルマラソンを走りたくなることもあります。どこかに魅力があるはずなのに、それが何なのかわからないから、非マラソンランナーを誘い込めない。もっとも走りたがってるわけじゃない人をこちら側に引っ張ってくるのもエゴですし、私のようなタイプには向いていないのかもしれません。

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