ランニングやマラソンの市場規模はとても小さいいう現実

調べ物をしていて、たまたまある資料を目にしたのですが、それによるとフルマラソンの公認大会を完走したことがある人は約30万人なんだそうです。非公認の大会もありますが、単純に倍と考えると約60万人ということになります。これを多いと感じるか、少ないと感じるか。

ランナー人口は数千万人いて、その半数がマラソン大会を走ったことがあると考えると、距離は別としてマラソン経験者は1000万人程度と考えられます。こう考えると、フルマラソンというのは想像以上に高いハードルなんだということがわかります。

多くの人は走っても5kmや10kmで、少し頑張る人でハーフマラソン。フルマラソンというのは、ちょっとネジが数本足りない人のやることなのかもしれません。確かに私も走り始めたときに、ハーフマラソンを走る人は変態だと思っていましたし、フルマラソンは選ばれし人たちのスポーツと認識していました。

実際に走ってみるとそうでもなく、慣れてしまえば、フルマラソンくらい練習せずに走れてしまうのになんて、思い上がったことを考えてしまうこともしばしば。でも、多くのランナーにとって、フルマラソンは「いずれ挑戦したい」ものなんですよね。

普段のランニングで30分から1時間程度走っていると、その5〜10倍も走るとか考えられないのでしょう。そういう意味ではランニング未経験者の方が、マラソンに対するハードルが低いのかもしれません。怖さを知らないから、とりあえずやってみようという感覚でエントリーできる。

実際に東京マラソンは、これまで走ったことのない人もエントリーして、当選して慌てて走り出すという人もいます。マラソンの大変さを知っていると、そんな気軽にエントリーはできません。私も第1回の東京マラソンは「絶対に無理」と思って申し込みしませんでしたし。

別に思い切ってフルマラソンに挑戦すべきと主張したいわけではありません。今は定員割れが続出していますが、そもそもどのマラソン大会も定員いっぱいまでエントリーがあり、その結果が公認大会のフルマラソン完走者が30万人なわけです。受け入れる側のキャパもそのあたりが限界。

私が気にしているのは、ランニングのビジネス規模が想像よりも小さいという点です。RUNNING STREET 365で稼ぎたいという思いはほとんどありませんが、アクセス数を増やしたくてもそもそもの器が小さいわけです。なんとなくイメージはしていましたが、ここまで小さいというのは想定外。

RUNNING STREET 365を含め、インターネットでランニングに関する情報を集めようという人は、さらに絞られることになります。そうなると、どれだけ頑張ってもRUNNING STREET 365のPVは10万アクセス程度がいいところ。本腰を入れても20万アクセスくらいでしょうか。

私は万里の長城マラソンなど、宣伝したいものを自由に紹介するためにRUNNING STREET 365を運営しているのでいいのですが、ランニングYouTuberさんはかなり大変なんでしょうね。YouTubeの収益も良かった頃の1/10くらいまで落ちているという話も聞きます。

ある程度の知名度が出てくると、タイアップ案件として稼げたりするのでしょうが、10年続く人は1割くらい。ターゲットになる人の数がものすごく少ないという認識があればいいのですが、ランナーというのは不思議なもので、自分が走っていると世の中の多くの人も走っていると勘違いします。

でも実際には小さなパイを奪い合っている状態。もちろんそれはWebサイトでも同じですけどね。ランニングやマラソンの世界において、個人で稼げるのはひと握り。それを継続できるとなると、それこそ選ばれし人だけ。残念ながら私は選ばれていないので、稼ぐのは別のところで。

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