中国が入国時の隔離撤廃したので万里の長城マラソンの再開について考えてみる

中国はこれまでコロナ対策として、海外からの入国者に対して、入国後5日間の指定施設での強制隔離と3日間の自宅待機を求めていました。これではとても万里の長城マラソンどころではないので、しばらく日本での募集はストップしていました。

あまり話していませんでしたが、万里の長城マラソンそのものはきちんと継続開催されています。中国国内で暮らしている外国人からニーズがあり、少人数での開催にはなっていますが、訪中さえできればいつでも日本人も参加できます。

その中国が入国時の隔離を来年1月8日から撤廃すると中国が発表しました。春節に向けて中国国民の反発を減らしたいという思いがあるのかもしれません。今回の隔離撤廃により、たとえば中国人は日本への観光をしやすくなりました。春節には多くの中国人がやってくるはずです。

もちろん、日本人も中国に入りやすくなります。そうなると「万里の長城マラソンの日本での募集も」と言いたくなるところですが、残念ながらそうもいきません。今回の発表では隔離とワクチンの接種証明書が不要になるということでしたが、42時間以内のPCR検査による陰性証明が必要になります。

このブログを読んでくれている人なら、これがいかに高いハードルであるか、すぐに理解してもらえるかと思います。42時間前にPCR検査を受けなくては中国に入れない。そしてPCR検査で陽性ならフライトに乗れないわけです。そんなリスクを犯して誰が出入りしようとするのでしょう。

しかも中国から日本に入国するには、入国時に検査キットで陰性確認するとのこと。本来なら日本はワクチン接種照明があれば入国できるのに、中国に遊びに行ったら戻ってくると検査されるわけで、そうなると規制前と同じことになります。

ここからは私の妄想なので話半分で読んでください。こういう出入国の話は、必ず影響のある国同士である程度水面下の話が進んでいるものです。お互いが同調しないと意味がないから、片方がオープンにするなら、もう片方もオープンにしなくては意味がないからです。

なので、私は日本が入国条件としている「ワクチンの3回接種 or 72時間以内の陰性証明」というのは、アメリカもしくは中国(もしくは両方の国)と同調して解除されると考えていました。そして今回の中国の発表だったわけですが、これは交流を再開させる動きではなく、ただのガス抜きでしかありません。

どちらの国も「検査による陰性証明」を高いハードルとして設定したことの意味を考えてみましょう。まず中国は国民の不満がMAXの状態まで膨れ上がっていて、それが危険水域に達したのでゼロコロナ政策をやめました。その結果として、海外を含め移動の自由を国民に与えたわけです。

でも、中国政府は海外からも人を入れたくないし国民を海外にも出したくない、日本も国民感情を考えると中国からの流入は避けたい。お互いの思惑が一致した結果が、中国は48時間以内のPCR検査による陰性証明、日本は検査キットでの陰性証明という高いハードルだったわけです。

それでも飛び越えていく人はいますが、無秩序に交流するよりは管理しやすくなります。多少のイレギュラーはガス抜きとしてOKとして、実際の交流を再開させるのはまだ時期尚早だと考えているのでしょう。もっとも方向転換は開始したので、あとは時間の問題ですが。

今回は中国との交流の舵を切っただけで、まだ前には進んでいません。なので万里の長城マラソンの募集を即再開という段階ではなく、そろそろ準備しなくてはいけないかなという程度。もちろん船が動き出したら、すぐにでも飛び乗りますが。

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