追い込まなくても走力は上がる【試行錯誤こそがマラソンの魅力】

鶴巻温泉に一時的に戻っていましたが、走る時間を十分に確保できなかったので、5kmほど走ったラストにHIITで刺激を入れました。ジョグ用のシューズだったのでまったくスピードが出ませんでしたが、その日の夜からお尻の筋肉が痛み出して、あぁこの程度で効果があるんだなと。

そもそもHIITは90%くらいの負荷でやるトレーニングなんですが、私はついつい追い込みすぎてしまいます。やり切った感が気持ちいいからなのと、それくらいやらないと効果が得られないのではと不安になるからです。でも、実際にそこまで追い込む必要なんてないんですよね。

少なくともマラソンにおける努力は、コツコツ距離を積み重ねるということだけに使えばよくて、苦しさに耐えるタイプの努力は必要ありません。この部分の思考回路をいい加減切り替えなくてはと。裸足ランニングを取り入れてから、運良くケガをせずにここまできましたが、追い込みすぎていつケガをしてもおかしくない年齢ですし。

ポイント練習は1週間に2回。できれば週に1日ほどトレーニングをしない日を作る。それに栄養バランスを考えた食事と、十分な睡眠時間があれば、頭打ちするまで走力は上がります。アスリートでもない限り、これさえ守っていればそこそこのランナーになれます。

そこからワンランク上げたいなら、体重を落としたり、筋力をアップさせたりするだけで十分。ただ30代後半からは筋力を落とさないためのトレーニングも必要になります。そのために坂道を走ったり、スクワットをしたりと方法はいくらでもありますが、これも週2回が理想。

ポイント練習と筋トレをどう組み合わせるかという問題がありますが、そこを試行錯誤するのがランニングの面白いところで、誰かに正解を聞こうとするようでは、平凡なランナーで終わります。ランニングに限ったことではありませんが、安易に人に聞くのはよろしくありません。

そういう私も、会社員になったばかりは質問魔でたくさんの先輩方に迷惑をかけてきました。あの頃は若かったというか、焦りが大きかった気がします。エンジニアとしてまったく使えない立場から1日でも早く抜け出したくて、もがいた結果が「人に聞く」でした。

ただ、私が質問したのは図面を読むための基本的なことだけ。設計そのものについて誰かに相談したことは1度もありません。もちろんダメ出しをされたことは何度もあります。その度に自分で考え抜いて、最適解を見つけ出してきました。今も基本的なスタンスは変わりません。

クライアントの要求を正しく理解して、それを実現するために自分で考える。夢に出てくるまで試行錯誤する。それはとても楽しい作業です。以前のブログで誰かに喜んでもらうことが仕事の喜びと書きましたが、それとは別に悩んだり考えたりして、集中力が高まっている状態になるのも好きなんです。

ランニングも速く走ったという事実よりも、その結果に向けて試行錯誤しているのが好きなだけ。途中で間違えることもありますし、思うように体が動かなくて悔しい思いをすることもありますが、それでも誰かを頼るのではなく、自分自身で追求していきたい。

そう考えると「教える」というのは、自分自身のスタンスと矛盾しているところがあります。今年から自分がどこで働いているかの予定が立てにくくなったのもあり、教えるのが苦手というのもずっと感じていたことなので、ランニングのトレーナーは終了することに決めました。

ランレコード練習会のようにみんなで筋トレするとか、大山トレランとかは継続しますが、もうトレーナーではなくなります。ただ、ここやRUNNING STREET 365で自分なりの考え方などは、新しい発見があったときにでも書いていくつもり。教えるのは苦手でもアウトプットをするのは好きなので。

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