マラソントレーニングは脚づくりから【愛媛マラソンの反省】

愛媛マラソンをなんとか完走し、改めて思うのは脚をいかにして作るかが大切ということ。トータル10kmも走っていないランニングシューズを履いて、ランニングシューズに合わせた走りをするというのは、想像以上に大変な作業でした。

ひとつのシューズに慣れるには、おそらく1足履き潰すくらいのトレーニング量が必要です。もちろん、他のシューズでも同じ走り方をするものを履いていればまったく問題ありませんが、今回履いたアシックスのS4みたいに負荷のかかり方が独特なシューズの場合は脚づくりがとにかく大事。

脚づくりといっても、単純に筋肉をつけるだけなんですが。兎にも角にも受け切る筋肉がないことにはどうにもなりません。それが備わってない状態で走ったもんですから、走り終えてからの疲労がすごかったこと。レース後半も痛みがあってスピードを維持できず。

逆に考えれば筋肉がついてくるなら、サブ3.5も余裕だったわけです。それくらい、マラソンにおいては、走り方に応じた筋力もしくは筋肉が重要ということ。もっとも普通の人は、シューズに合わせた走り方の変更なんてしないので、関係ないかもしれませんが。

ただ気になるのはアシックスがサブ4に向けてのトレーニングを提供するときに、きちんとシューズに適した走り方を教えるのかどうかということ。アシックスとアールビーズが行うサブ4挑戦のためのフルマラソンレース『Challenge 4』は5月開催。3ヶ月ではとてもじゃないですが脚づくりは間に合いません。

だとすれば、今の走り方のまま履くことが前提になりますが、S4に対応する走り方が最初からできている人がどれくらいいるのか。適応していないなら、サブ4達成はあまり期待できません。そんなもの関係ないくらい筋力アップさせるという方法もありますが。

シューズレビューの仕事をしている以上は、足慣らしや脚づくりをしないままレースに挑むことになるのは今後も起こりうることなのですが、それだとシューズのポテンシャルを引き出すことが難しいなと感じたのが今回。

ただ発売から数ヶ月も経ってからレビューを出しても意味がありません。開発段階から関わらせてもらえれば理想ですが、もちろん私にそんな依頼が発生するわけもなく。RUNNING STREET 365があと10年続いたらわかりませんけど。

いずれにしてもシューズレビューをするときには、そのときの感覚だけで記事を書くのではなく、きちんとフルマラソンを走ったときに体がどういう状態になるのかを頭に入れて書く必要があるという気づきが今回の収穫。

そして大事なレースで十分なトレーニングもできていないのに、初めてのシューズを履いてはいけないという反省。きっと同じ状況が起きたら、次も同じことをすると思うのですが、だったらしっかり準備をすることが大前提。

そうでないなら、シューズの評判を下げてしまう可能性すらあるわけで、今回のようにサブ3.5を掲げていたなら、余裕でサブ3.5できるだけの状態にしておくこと。年始から故障していたから仕方ないんですけど、だったら無理な目標を掲げないことです。

今回のS4なら素直にサブ4でよかったわけです。愛媛マラソンのアスリート枠とS4のコンセプトはまったく関係ありませんから。とりあえず、今度サブ3.5を狙うときにはもうワンランク上のシューズもしくは、自分の今の筋力で走れるシューズを選ぶとしましょう。

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