ここからは走っている場合ではない【3月をリカバリー期間とする】

これまで銀座三州屋エスコンフィールドHOKKAIDO店の仕事に対して、何らかの遠慮みたいなものがありましたが、嫌われる覚悟もできたので好きなようにやることに決めました。ここからはお店が上手く回るかどうかがすべてです。

そうなってくると、エスコンフィールドに寝泊まりするくらいのことをしなくてはいけなくなりますが、それも覚悟の上です。永遠にその状態が続くわけではありませんし、そこまで頑張らなくてはいけない状況など、人生でそう体験できることではありません。

いやそういう体験をできる人そのものが限られていて、目の前にチャンスボールが転がってきたようなもの。ここでゴールを決めないと男がすたるというものです。というわけで3月中に走ることは諦めました。ここからは120%の本気です。

ただ、追い込まれて笑顔がなくならないようには気をつけようとは思います。もし笑顔が消えているようなら、そのときは走ることにします。走っていれば機嫌のいい人間ですし、ランニングをしていて体力もあるから頑張れるわけでして。

幸い無理なことをしていたら止めてくれる人が周りにいます。1人だけで背負わないで済む環境はあります。だから思い切って仕事に集中できます。こういうのは1人仕事では経験できないことで、これも北海道に来たからできることです。

それで走力が落ちたとしても、走力よりも得るものはあります。それも走れなくなるわけではなく、マラソンシーズン後のオフだと思えば、4月以降にしっかり走り込みができればリカバリーできます。むしろケガのない良いシーズンを送れるかもしれません。

ランナーはそもそも走りすぎています。走っていないと走力が落ちるのではないかと不安になり、つい必要以上に走りすぎる。トップアスリートでも、勝負レースのあとはしっかりと休養をとります。でもそうでない一般のランナーは基本的に休みを入れません(もしくは休みだらけか)。

今回走れていないのは、リカバリー期間が必要なのかという実験のようなもの。今シーズン終盤に悩まされた臀部の痛みも随分と良くなっていますし、すでにいい傾向にはなっています。ちゃんと走るとまた痛むかもしれませんが。

いずれにしても休むしか選択肢がありませんので、ポジティブに考えるほうが健全です。走れないことをネガティブに受け取ったところで、何かが大きく改善するわけでもありませんし。というわけで3月中と4月のしばらくは仕事に集中する期間。

与えられた環境でベストを尽くす。それがランナーという生き物です。できないことを悔やんだり、困ったりするのはランナーのすることではありません。少なくとも私の考える理想のランナーというのはそういうもの。

どんな最悪な状況でも、自分を信じて1歩を積み重ねる。そして気がついたらゴールにたどり着いている。それをどれだけ繰り返せるか。目先の42.195kmを走る人がランナーではなく、立ち止まることなく人生を駆け抜け続ける人がランナーなんです。

あくまでも私の基準なので、同意してくれる必要はありません。「ランナーとは?」の答えなんて、ランナーの数だけありますし、私自身も常に変化し続けています。状況に合わせて変わり続けるのもランナーですからね。

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