やっと理想のランニングステーションが誕生した【ASICS RUN TOKYO MARUNOUCHI】

これまでなんでこういうのがなかったんだろう。ASICS RUN TOKYO MARUNOUCHIを取材したときに感じたこと。最新モデルのランニングシューズを借りて走ることができ、その場で購入できてしまう。ありそうでなかったタイプのランニングステーション。

そもそもランニングステーションがビジネスとして無理があり、都会の一等地に2時間程度数百円でロッカーを貸すなんて、どうかんがえてもテナント料と計算が合いません。だから、多くのケースでメーカーが宣伝広告費と割り切って赤字運営をしていてきたわけです。

これは私の勘でしかありませんが、おそらくASICS RUN TOKYO MARUNOUCHIは持続可能なだけの収益を得られる仕組みになっていて、それでいてランナーのためにもなる仕組みを作り出しました。誰も損することがないWin-Winのランステなわけです。

とはいえ丸の内なので、さすがにいくらかはアシックスの持ち出しになっている可能性はあります。ただ赤字を垂れ流すような状態にはならないはずです。広告宣伝費としても現実的な出費に抑えられるはずなので、きっとマラソンが完全に下火にならないかぎり撤退はないはずです。

こういうことができるのは、自分たちの作っているシューズに自信があるから。ナイキが台頭してきたときに、最も割を食う形だったのがアシックスで、「もうアシックスの時代は終わった」とさえ言われていたところからの急回復をみせました。

実際にシェアも戻ってきており、しかもS4GEL-KAYANO 30など、販売数が多くなるシューズも本腰を入れて開発しており、ランニング業界では最も勢いがあるメーカーになっています。ただ、それを売るためには実際に履いてもらわなければいけません。

いくら素晴らしいシューズでも履いてもらわなければ勝負できない。ナイキが台頭してきたときにアシックスはそう痛感したのかもしれません。だったらその場を作ればいい。それがASICS RUN TOKYO MARUNOUCHIというわけです。

この発想ができる人がいるということがまず素晴らしく、それを実行できるというところが今のアシックスの強み。アイデアが出たところでそれを実現できなければ意味がありません。きっといまアシックスで働いている人たちは、仕事が楽しくて仕方ないような気がします。

そして、やっぱりランニングシューズで試走できることで、ランナーにとってシューズの選び方が大きく変わることになります。これまで、リスク回避で同じメーカーの同じモデルばかり履いてきた人も、手軽に試せるので、アシックスに乗り換える気になるわけです。

これは間違いなく成功することになりますが、おそらく他のシューズメーカーも黙ってはいないはず。ただ、シューズをレンタルできるランニングステーションを作ればいいというわけではなく、さらなる付加価値や、メーカーの哲学を感じられる仕組みが必要になります。

それを乗り越えて、シューズメーカーがランニングステーションを再構築したら、シューズの選び方がこれまでとまったく違うものになります。本当に自分に最適な1足が手に入り、走ることがもっと楽しくなるはずです。

RUNNING STREET 365ではそこまで書き切ることができなかったので、伝えたい気持ちをこちらでぶつけさせてもらいました。ASICS RUN TOKYO MARUNOUCHIはかなり面白く、日本のランニング業界をかき回す存在になるはず。皇居ランをするという人は1度使ってみるといいかもしれません。

ASICS RUN TOKYO MARUNOUCHI

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