8万円のランニングシューズについて思うこと【今回は待ちとする理由】

RUNNING STREET 365でも紹介しましたが、アディダスが82,500円のランニングシューズ「ADIZERO ADIOS PRO EVO 1」を発表しました。この価格設定について自分なりに思うことを書いていこうかと思います。

まず私の考察としては、82,500円というのは最近のランニングシューズの高価格化とはあまり関係ない話になると思っています。そもそもアディダスも本気で売るつもりもなく、もしかしたらこの金額でもアディダスは赤字かもしれません。

税込みで82,500円ということは定価は75,000円になります。海外では500ドルもしくは500ユーロで販売しているので、1ドル150円計算になります。もし1ドル100円なら日本での販売価格は5.5万円ということになります。それでも十分に高いのですが、アディダスが儲けようとしているわけではないことは容易に推測できます。

ではなぜアディダスはこんな高価格なシューズを作ったのか。それはランニングシューズの販売トレンドがトップアスリートのレース結果に左右するからです。アディダスはとにかくレースで勝てるシューズを作ろうと考えたのでしょう。

ただ、現在のルールでは市販されていないランニングシューズではレースには出られません。

A:「すっごいの作ったけど1足1000ドル以上になるかも」
B:「さすがに無理があるから500ドルで売ろう」

こんなところでしょうか。もちろん私が勝手にそう思っているだけですが、少量生産というのはとにかく割高で、さらに開発費用も乗せることになるので、このシューズのコストが1000ドルと言われても驚きはしません。

きっと生産数をかなり絞っているはずです。まずアディダスアスリートに履いてもらう分があり、その残りを販売に回すといったところかもしれません。現時点のアディダスにしてみれば売ったという実績が必要なだけですので。

では、このような高価格なランニングシューズをトップアスリートでもない人にも必要なのかという話ですが、今回はお金に余裕のある人や新しいものに興味がある人以外は「待ち」かなと。きっとYouTuberが購入するくらいでしょう。

なぜ待ちなのかというと、まだ何も結果が出ていないから。理論上は世界最高記録を出せるシューズかもしれません。でも本当に出せるのかどうかわかりませんし、キロ4分前後で走る人やそれよりも遅い人に効果があるのかどうかもわかりません。

でも好奇心というのは大事です。欲しいと思ったなら買ってしまえばいいのかと。ではお前はどうなんだと聞かれると、もちろん買うことはありません。ADIZERO ADIOS PRO EVO 1を履いてサブ3.5狙いとか恥ずかしくてできませんので。

個人的にはサブ3狙いでもNGですね。やっぱりプロのためのシューズですから、アマチュアの自己満足のために手を出すような金額ではありません(少なくとも私の懐具合では)。もちろん履いてみたいという好奇心はあります。でもきっと10kmも走れば満足します。

ADIZERO ADIOS PRO EVO 1が結果を出せるシューズだとわかれば、ここからまた新しい展開も起こるはず。私が手を出すのはそれからです。というわけでさすがに今回は見送り。そういえば、楽天キャッシュがちょうどそれくらいあったような……いえ、やっぱり無理です。

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