今週から職場が移動になり、これまで土足で移動可能だったのがフロア内は土足禁止に。土足は地下足袋だったのが、上履きとして支給されたのが静電安全靴。こいつが思わぬ難敵となった。
初日が終わった時点で、どうも足の甲が痛む。翌日もおかしかったので、昨日は机に座っているときは靴を脱ぐようにしてみたところ、痛みが和らいだので犯人は静電安全靴と確定した。
静電安全靴の構造としては足先の上面が硬く、足裏も全面的にかなり硬い。フィット感はないので、硬い筒の中に足を入れている感じといえばいいだろうか。ソールもそれなりに分厚い。
わたしは日頃からとにかくソールの薄い靴を愛用している。ランニングシューズを履くときでもとにかく軽くて薄いものを選んでいる。裸足ランナーにとって分厚いソールは邪魔以外の何物でもない。
静電安全靴のせいで痛いのは間違いないのだが、ソールが薄くて全体が柔らかい靴にすると本当に大丈夫なのか、やや不安ではあった。だが、このまま静電安全靴を履き続けることはできないので、近所のワークマンに行ってみた。
1000円もしない格安の作業靴で良かったのだが、ソールの厚みが気になりちょっと高級品の「寅さん」を1500円ぐらいで購入。ソールも薄くてシューズも軽い。もう少し薄くてもいいのだが、これ以下はない。
というわけで早速今日1日「寅さん」で過ごしたのだが、快適この上ない。フロアの硬さが足裏にもろに伝わってくるのだが、それがいい。少なくとも足の甲はこれっぽっちも傷まない。
何気なくこれまでは地下足袋を履いていたけど、普段履きのシューズというのは裸足ランナーにとってかなりシビアな問題ではないだろうか。裸足ランナーに合わないシューズしか選べなくて苦しんでいる人もいるような気がする。
そして、やはり裸足ランナーにはこういうソールの薄いシューズがしっくりくる。いま思えば小学校の上履きもソールが薄くて全体が軽くて育ち盛りにぴったりなシューズだったように思える。
裸足を意図してそうなったのか、コストダウンの結果そうなったのかはわからない。ただ、もうちょっとおしゃれにして大人用に売りだせばかなり売れるような気がする。気持ちの問題だからイタリアの国旗でもつけておけばそれっぽく見えるだろうか。
学校の上履きは本当に万能シューズで、もっと見直されてもいい気がする。もしかすると上履きこそが最高のランニングシューズである可能性すらある。似たような構造の作業靴も同じだ。
ソールの薄いシューズは足の悩みを解決する可能性を秘めている。
このシューズを履くのもあとひと月半なので、退職後は夢の島の24時間をこの作業靴で走ってみるのも面白い。正直上履きも試してみたかったりもする。「寅さん」なら自分で染色もできそうだ。
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