もしかしたら人間の立ち方って間違っているんじゃないかと思ったことありませんか?背筋をピンと伸ばして、モデルさんのように直立に立つ。あれってものすごく不自然だと思うのはわたしだけでしょうか?
歩くときも、高校野球の開会式の入場行進のようなまっすぐな姿勢が理想だと思っていませんか?実際にそれが人間にとって正しい姿勢なのかもしれませんが、最近まっすぐでない姿勢を試しながら感じていることがあります。
わたしが歩くとき、立つときの基本姿勢を常に膝が曲がった状態にしています。ロボットのアシモのように、動物園のチンパンジーのように膝を軽く曲げるようにして立ったり歩いたりします。
そこから膝を落とすようにして歩きます。この歩き方をすると疲れにくくなります。しかも普通の人よりは速いスピードで歩くことができます。立つときも電車の揺れぐらいでは何の問題もなく手すりなしで立ち続けられます。
機構学というものがあります。その中で自動車エンジン等のクランク機構の動きというのがあって、円運動を直線運動に変える機構があります。その回転機構の中で上死点、下死点というのがありどうやってもクランクが動かなくなることがあります。
膝を真っ直ぐにして立つことはこの死点の位置に膝を配置しているのと同じです。
どういうことかというと、機構が死点にあると動き出せないもしくは動き出しに時間が掛かります。膝がまっすぐになっていると動き出しに蹴りだす力が必要になりますが、膝を曲げていれば重力で進みだすことが出来ます。
立っている時も同じで、電車に乗るときに膝をまっすぐにして立つよりは軽く曲げておいたほうが揺れに対してしなやかに対応できます。走るときに膝が真っ直ぐな人はいないと思いますが、歩くとき膝をガチガチにして着地している人はかなり多いように感じています。
まだそれがいいのかどうかは検証中ですが、できるだけ動物に近い状態を意識して歩くことを試しています。
膝を軽く曲げて歩けば、スピードも自由自在でストップもスタートもコース変更もなめらかに無理ない動作で行えます。
いまは膝を軽く曲げて骨盤は立てる感じをイメージしています。もしかしたら骨盤は斜め前に傾斜させたほうがより動物的でいいのかもしれませんが、そのあたりは今後の課題ということで。
まずは膝を常に軽く(本当に軽く)曲げておく。これまでと違った感覚で歩けると思います。そしてその歩き方の先にこれまでとはまったく違った走り方が隠されているのではないかと感じています。
日常から膝を意識することで走りが大きく変わる。そんな可能性を感じています。
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