100回のイメージトレーニングが崩れ落ちる瞬間。
万里の長城マラソンの開催場所が変わりました。変わったというよりも同日開催の他の大会に吸収されたか同時開催か。いずれにしても居庸関長城ではなくなりました。
中国政府からのセキュリティの問題で指示があったということなので、大会本部としてもどうにもならなかったのでしょうが、大会4日前の変更ですから日本事務局としてもあたふたしっぱなしです。
やりとりまではわかりませんが、なんとなくその流れはわかります。
「あんなところを8周も走るよりも、こっちのコースのほうが何倍も美しいし走りやすい、こっちの大会と一緒にしなさい」
きっとそんなやり取りがあったのでしょう。個人的にはそういうところも嫌いじゃないんですが、事務局という立場からするとすごく困るし、いちランナーとしてはあの厳しいコースを走りたかったから残念。
新しいコースは万里の長城は最後くらいしか走らないかもしれません。だって制限時間が6時間ですから。
唯一の期待は、一緒になる大会が中国人中心の大会だということです。3000人の中国人が参加して、しかも賞金レースになるのだとか。
とはいえ、スピード練習なんて一切していないし階段練習ばかりでしたから、まともに勝負できる気はしません。とりあえずキロ6分くらいでテクテク走ってきます。
とりあえず裸足で走れる準備はしておきますが、シューズも持って走ります。このコースを裸足で完走しても意味がないんです。自分自身のモチベーションのやりどころに困っていますが、それと同時に事務局でもあります。
他の参加者に説明もしなくてはいけません。日本事務局と名乗っている以上は参加者の満足度が優先。この状況でわたしにできることは何か・・・それが見えなくてもがいています。
この感情をどこかにぶつけても意味はないですし、自分の中できちんと消化しなきゃとわかっていても、消化しきれないでいます。わたしもまだまだ未熟者です。
自分のプランがガタガタと音を立てて崩れていくのですが、それを無視しつつ最善の策を考える。それくらいできるくらい器の大きな男になりたい。
といってもあと3日。明日の夜には北京に向かってフライト開始です。できることは限られていますし、今のわたしの状態で走るしかありません。いま出せる最高の結果を出すだけ。
しかも中国人中心のレースのレポートまで書けるわけです。カメラを持ってしっかりと走ります。
そして参加してくれる日本人や、他の国からの参加者が春の大会に出たくなるようなサポートをすることが必要です。来年とは言いませんし、実際に来てもらえるかどうかはわかりませんが、来たくなるようにする。
問題は来年以降秋をどうするかということ。そのへんは代表の朱さんと話をしてきます。今回同時開催となったことで新しい流れができるかもしれませんし。でも個人的には居庸関長城を走りたい。
いろいろ愚痴をこぼすのは大会が終わってからにします。いまはちゃんと準備をしてどんな状況にも対応していくこと。日本人らしく、自分らしく。
いやでもまぁ久しぶりに中国っぽいの喰らいました。強引に押し通そうとするのはだいぶなくなっていると思っていたのですが、やっぱり中国は中国でしたね。
きっと疲労も残らないでしょうから、練習着も持っていくとします。朝の天安門広場を駆け抜けるとか気持ちよさそうでしょ。後の2泊はちょうど故宮の西側なので歩いていける距離ですし。
いや、先のことではなく目先のことに集中せねば・・・いかんいかん。
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