世界各国で普段と同じモバイル決済を使える未来はいつやってくるのか

台湾に関する記事を書いていて、台湾のモバイル決済について調べました。どうやらLINE Payと台湾独自のモバイル決済の2つが主流で、日本と同じく電子化が遅れているのだとか。治安が良く、偽札もほとんど出回らない国ならではの問題ですが、徐々にスマホで支払いする文化に移りつつあるようです。

LINE Payを使えるなら、もしかして現金を持って行かなくても大丈夫では?と思ったのですが、調べてみると理論上は日本のLINE Payアプリが使えるのですが、現実にはほとんど使えない状態なんだとか。そして台湾独自のモバイル決済は台湾に口座を持っていないといけないようです。

中国で電子マネー導入された当初は、ものすごい勢いで広まり、ほとんどすべての支払いがモバイル決済になっていて、注文もスマホからするお店がばかり。でも外国人観光客は使えないので、以前と同じ方法で注文しようとするのですが、店員さんはなんとかしてスマホで支払いをさせようとしてきました。

いま思えば、あれもひとつの国策というか国の方針で、もしかしたらスマホ払いだとお店が得するか、現金払いだと損をしたのでしょう。中国はそういうことをダイナミックにできるというのが、国としての強みですね。ただ、外国人観光客のことまでは考えられてなかったわけです。

国ごとの文化というのは面白いもので、日本は反対に、まずは中国のスマホ決済であるWeChat PayやAlipayなどが広まりました。インバウンドの取りこぼしがないようにするためだと思うのですが、外国人観光客(中国人)のためにインフラが整っていった感じがあります。

中国と日本は真逆な展開をして、結果的に同じ場所に着地した感じがあります。今の中国がどんな感じかは分かりませんが、コロナ禍直前でWeChat PayかAlipayのどちらかかが、日本国内でチャージした分を中国国内で使える仕様になっていました。日本と同じように外国人にも門戸が開かれたわけです。

ところが台湾はそうではなく、外国人観光客は現金かクレジットカード払いになるわけです。さらに台湾は悠遊カードという便利なものがあります。こちらはカードタイプの電子マネーで、日本でいうSuicaみたいなもの。地下鉄もバスも割安になるから、こちらのほうがお得なんですよね。

この悠遊カードがモバイルSuicaのようにスマホ決済と繋がればいいのですが、どうもそこら辺は情報があやふや。モバイル対応して、クレジットカードでチャージできれば、現金をほとんど使わずに済みます。ただ、まだそういうことはできないようです。

台湾でのモバイル決済の広がりは、コロナ禍というのも影響しており、そのタイミングでは外国人観光客のことなんて考える必要がなかったんだと思います。まずは国内で広めることだけにリソースを使ったわけです。観光客が戻ってきたから、おそらくこれこら1〜2年で外国人も使えるようになるはずです。

電子マネーやモバイル決済というのは、海外旅行を大きく変えるものだと思っています。おそらく20年後には「両替」なんて、存在しなくなるのではないでしょうか。現金決済がなくなれば、国もお金の流れを把握しやすくなり、脱税なども防ぎやすくなります。

本来ならクレジットカード会社がやりたかったことだと思うんです。たとえばMasterCard Payみたいなものを作って、世界中で使えるようにする。それができない何らかの法律のようなものがあるのかもしれませんが、いずれにしても、そう遠くない未来に世界中で使えるモバイル決済が生まれるのは間違いありません。

技術的にはきっとすぐにでもできることなんでしょうが、為替とか経済とかマネーロンダリングとかの関係ですぐには無理なんでしょうけど、早く普段使いのモバイル決済が世界中で使えるようになってもらいたいところ。まあ国ごとのモバイル決済が、外国人にも門戸を開いてくれるだけでいいんですけどね。

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