中国ビザに対して構えていたところがあったのですが、30年近く前に取得したブラジルビザとそれほど変わらず。ただ、さすが中国ですね。申請の待ち時間が1時間半かかりました。時間指定の予約制でしたが全然関係ありませんでした。
またGW前に申請することになると思うので、備忘録としていくつかメモしておきます。同じく中国ビザを取ろうとしている人の参考になれば……その前に観光はビザなしになって欲しいんですが、今の日中関係だと難しいのかもしません。
事前にオンラインで資料を作成する
まず中国ビザ申請で必要なのが申請書の作成です。これはインターネットでできるので、質問に従って記載していくだけでOKです。ただ、転職が多いと入力にかなり手間取ることになります。そして学歴などの情報も必要になり、私は30分以上かかった気がします。
とはいえ、あまり難しく考える必要はありません。中国ビザ申請サービスセンターは、書類の不備を訂正するためにあります。間違ってないかのチェックをしてくれて、問題があればその場で修正します。なので「入力ミスしたらどうしよう」とか考えなくてOK。
完成した資料と受付表をプリントアウトしておいてください。紙媒体での提出が必要になります。インターネットでできるのはあくまでも資料作成のみで、その内容をデータベースにして審査するわけではありません。少なくとも2023年9月現在では。
申請の予約には1ヶ月かかる
気をつけなくてはいけないのが、申請の予約が1ヶ月先になるということ。私はすぐに受け付けてもらえるものだと思っていましたが、予約サイトを見て愕然としました。8月末に申し込んだのに、申請できたのが9月末……完全にキャパオーバーです。
このためGWに万里の長城マラソンに出るには3月中に予約しておかなくてはいけません。いやGWはさらに申請者が増えることになるので、2月中に予約して3月中にビザを発給してもらうのが理想です。ちなみにビザにも有効期限があるので、早すぎてもいけません。
もっともお金さえ出せば有効期限の長いビザ、複数回使えるビザを取得できます。いずれにしても早めに確保しておくに越したことはありません。万里の長城マラソンや北京旅人のサイトにも書いておかなくてはいけなさそうです。
飛行機と宿の予約が必須
これは私の勘違いだったのですが、ビザが発給されるかどうか不安だったので、ビザを取得してから飛行機を予約しようと思ってました。当日必要なものにも飛行機や宿の「予定表」と書いてあった気がしたので……ところが、前日に見直したら「予約表」になっています。
私は急いでフライトと宿を確保しました。宿は万里の長城マラソンの事務局で用意してもらうのですが、それではビザの申請が通らないので、アゴダでゲストハウスを予約。実はここが大変で、手頃な値段の宿の多くが海外からの旅行者をNGとしていて、宿が見つかりません。
どうせキャンセルするからと、外国人を受け入れているゲストハウスをよく見ないで予約したわけです。でも、面白そうだし前日だけ大会のホテルに泊まって、他の日はゲストハウスに泊まることにします。これも何かの縁ですし、いい出会いがあるはずです。
とにかく、ビザの申請には飛行機と宿の予約が必須で、予約表をプリントアウトして持っていく必要がありますのでお忘れなく。
申請当日に必要な持ちもの
申請をするには忘れずに持っていくべきものがあります。
- パスポート
- パスポートのコピー
- 査証予約確認表(签证预约确认表)
- 申請書(中华人民共和国签证申请表)
- 写真
今のパスポートが発給から5年以内の人は、古いパスポートも必要になります。ただし、忘れても署名するだけで済みます。古いパスポートがないと……どうなるのでしょう?ちょっと厄介なことになるかもしれません。あとパスポートのコピーも必要です。
パスポートのコピーは自分の情報が入っているページと、過去に中国に行ってるなら、その最終の入国印が押してあるページをコピーしておきます。
ちなみにコピー機も証明写真機も中国ビザ申請サービスセンターにあります。ただ写真は厳密にチェックされると聞いていたので、私はわざわざカメラのキタムラで撮ってもらいました(約2,000円)。おそらく証明写真機のクオリティで問題ないはず。
それらをすべて揃えて、最初の受付に並びます。そこで書類不足がないかチェックされて、問題があれば書類を揃えて並び直しです。私はパスポートのコピーを忘れていたので並び直し。コピーは白黒でOKですので自宅かコンビニなどで取っておきましょう。
職業によっては誓約書が必要かも
これはレアケースですが、私は現在の仕事を聞かれて「フリーランスでライター」だと伝えました。いろいろやっているのですが、こういう時にわかりやすい職業という認識があって、いつも個人事業主でライターと申請していました。
でもそこが引っかかりました。観光であっても、現地でインタビューをしたり現地でのことを書かないという誓約書が必要だと言われました。もっとも正式な書面ではなく、パスポートのコピーの白紙部分に手書きで書いただけですが、まさかこんなことが起こるとは。
おそらく他の仕事でも同じようなことになるはずです。カメラマンとかもきっと誓約書が必要になります。ペンは剣よりも強しと言いますが、中国はそれを強く意識してる国ということがわかります。ということはライターは中国だと地位が高いのかもしれません。
というわけで、中国のことをあれこれ書けない立場になってしまいました。まあそれも面白いのでいいでしょう。誓約書が必要と言われたときには焦りましたが、出すしかないので仕方ありません。そして、それを書いたら問題なく受付完了でした。
受け取りは4日後からですが、何やら中国は連休に入るらしく、今週末に受け取れないなら、10月5日受け取りになるそうです。元々その日に受け取る予定でしたので問題なし。というわけで、無事にビザ申請を終えました。終わってしまえばなんてことのない手続きです。
対応も丁寧で、最後はお互い笑顔で終了。もっとピリピリした雰囲気なのかなと思ってましたが、そんなことはまったくなく。なかなかできない経験ができたのでよしとしましょう。待ち時間が長くて、帰りが遅くなったので新幹線を使ってしまいましたが。