北京のキャッシュレス事情【もはや訪中で両替は必要ない】

今回の訪中で「両替をせずに北京で過ごせるか」を試してみました。実際には万里の長城マラソンの事務局仕事をしている時間がほとんどだったのであまり参考にならないかもしれませんが、その中で試したあれこれについてまとめておきます。

目次

基本的にはもう両替はしなくていい

多くの人がパンデミックの期間中に訪中できておらず、今の北京がどのようになっているのか把握できてない人がほとんどかと思います。今の北京には外国人がかなり少ない状態で、それは他の都市でも同じかもしれません。これにより大きく変わったのは、現金が本格的に使えなくなったということです。

パンデミック前は一定数の外国人がいて、その人たちはWeChat payもAlipayも使えなかったので、現金払いや対面接客などの対応が発生していました。これがパンデミックでほぼゼロになったこともあり、どこにも現金がないような状態になっています。

今回現金を見たのは、海外から参加しているランナーが大会関係費用を事務局に支払うときだけで、街でも現金を一切見ていません。大きなお店では多少は用意しているのだと思いますが、小さなお店ではお釣りがない可能性があります。

そういう状況なので現金を持っていても、あまり使いどころがありません。キャッシュレスでなんとかなるという話ではなく、キャッシュレスでないとどうにもならないというのが今の北京。現金払いなんてしようものなら、嫌な顔をされること間違いありません。

もう中国に行くのに両替は必要ありません。ただし、決済がうまくできないときに備えておくのはありかなと。それでも100元(約2,000円)あれば十分です。お守りとして100元札を1枚スマホケースにでも挟んでおきましょう。

地下鉄の切符は買えるけど交通系アプリは使えない

中国に到着して最初にお金を使うのは、余程の食いしん坊でない限り、電車やバスの交通機関ですよね。今回は大興国際空港を利用しましたが、地下鉄で市街地に行けます。私は交通カードを持っていたのですが、今回は家に忘れてしまったので切符を買わなくてはいけません。

もちろんこれはWeChat payで問題なく購入できました。使ってませんがAlipayでも決済可能なはずです。ただし、駅によっては切符の購入に中国の身分証明書が必要になります。これにはかなり困惑しました。身分証明書のない外国人は窓口で買うわけですが、夜は窓口が閉まっています。

そうです、どうやっても切符を買えません。最初は夜だからかと思ったら、夜でも大きな駅では問題なく券売機で切符を購入できました。理由はわかりませんが、駅ごとに身分証明書が必要かどうかが異なるのは間違いなく、夜間の移動は注意が必要です。

ただ、Alipayを使えるようにしておくと自転車に乗れるので私の移動範囲なら、夜間は自転車移動にすることで、この切符を買えない問題は解決できます。ある程度の距離があるならタクシーという選択肢もあります。ただ、タクシー代金を自分で払ったわけではないので、このテストは次回に持ち越しです。

キャッシュレスで切符を買えるようになったものの、毎回切符を買うのは面倒です。なので部屋の人たちは地下鉄やバスの支払いに使える専用アプリを使って、スイカのように改札で決済をしています。ただ、残念ながらこれを使うには現地の電話番号が必要になります。

なので専用アプリを使って決済できません。もしかしたら次に行くくらいには仕様が変更されている可能性もありますが、これをなんとかしてもらえると、移動のストレスがほとんどなくなります。おそらく1回登録してしまえはいいだけなので、次回は現地SIMを購入時するのもありかもしれません。

WeChat payとAlipayの両方が必要

基本的に支払いはWeChat payとAlipayのいずれかで行うことになりますが、気をつけたいのが両方使えるようにしておかないといけないということです。トラブルがなければ中国で1番使われているWeChat payだけあればいいのですが、時々決済できなくなることがあるようです。

私も実際に朝ごはんをAlipayで支払おうとして、なぜか決済できなかったことがありました。そのときはWeChat payで支払ってことなきを得ましたが、そういうことは珍しいことではありません。もっと困ったのは自転車を返すときに決済できなかったことです。

決済方法としてクレジットカードを選ぶことができなくて、あちこちいじってたら最終的にクレジットカード払いができましたが、このときはかなり焦りました。この場合はWeChat payがあっても意味がありませんが、決済できないことがあるというのは頭に入れておく必要があります。

なぜか決済ができないのか、それにはちゃんと理由があるはずですが、ネット上にはまだそのような情報はほとんど掲載されておらず、トラブルが起きるたびにケースバイケースで対応するしかありません。次回行ったときは、その点もいろいろ検証してみようかと。

キャッシュレスが基本だけど信用しない

中国はこれからさらにキャッシュレスが進んでいきます。なので旅行も高い手数料を払って両替する必要がありません。WeChat payとAlipayを事前に使えるようにしておけばOKです。ただ100%信用すると、どこかで痛い目に遭います。

決済できない問題はずっと付きまといますので、2つの決済方法どちらも使えるようにしておく必要があります。また到着後すぐに自販機やコンビニなどを使って、決済できるかどうかの確認も必要です。そうしないと、いざというときに使えなくて困ることになるので。

すでにお伝えしましたように、100元くらいは現金を持っておくと安心です。大事なのは信用しすぎず備えておくということ。そして、最新の情報を仕入れておくということです。この情報でも数ヶ月後にはなんの役にも立たなくなるのが中国。常に変化していることを頭に入れておいてください。

とはいえ、キャッシュレス決済ができるようになって、海外旅行のあり方が180度変わったのも事実。両替をしなくていい時代が来るなんで、10年前は考えられなかったことです。そしてこれが10年後には世界のスタンダードになる可能性もあります。

もしかしたらパスポートだってスマホで済むようになるかもしれません。そうなるとスマホひとつで世界を旅できるようになります。そんな未来を少しだけ先取りできるのが今の中国。ビザが必要という問題がありますが、なかなかエキサイティングな経験になるので、興味がある人は来年の万里の長城マラソンにぜひ。

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