インタビューの仕事が苦手なんですが【まずは他人に興味を持つことから】

今週、とある学生ランナーのインタビューをすることになりました。RUNNING STREET 365は一般のランナー向けに情報発信をしているので、学生ランナーやトップランナーのように人生を走ることに注いでいる人から学べることは少ないと考えており、インタビューをするかどうか迷ったのですが。

おそらく依頼した人も人を集める必要があって、私に声を掛けたのでしょうから、義理のために受けたようなもの。どんな仕事も義理と人情の浪花節で成り立っているので、困っているなら助けるのがビジネスの基本。ただ問題なのは、私がインタビューを苦手としているということ。

これまで何回かインタビュー記事を書きましたが、基本的に雑談を記事にしているケースがほとんどで、あえて言うならそれが私のスタイルなんですが、それであっているのかわかりません。こういうのは先輩についていって、OJTで身に付けるものなので、経験値ゼロの私には重荷。

しかも私は他人に興味がないときています。今回インタビューする相手のことも、名前くらいは聞いたことがありますが、陸上競技としてのランニングに興味がないので、個人のことまでは知りません。こういう場合、プロのインタビュアーなら、相手のことをしっかり調べるのでしょう。

でも私は成績や、主だった経歴くらいでやめておこうかと。彼が何に興味を持ってて、走ることとどう向き合っているかを知っていれば、質問の内容が深くなるのでしょうが、私はそれを深く知りたいと思わないし、RUNNING STREET 365の読者が望んでいるとも思えないので。

陸上競技好きの人は、競技者のパーソナルな部分を知りたいのだと思います。いわゆるファンという立場で「応援したい」から知りたいわけです。でも、RUNNING STREET 365の読者が知りたいのは、トップランナーの生態です。どんな練習をして、どれくらい寝てというような真似できる部分。

必然的に内容は薄くなります。シューズの使い分け方とか、返ってくる答えは何となくわかります。しかも相手は学生。普通の学生よりも人生経験があるとはいえ、20年前後しか生きていないわけで、言葉に深みを期待するのは無理というもの。プラス27年生きていても、浅いことしか言えないんですから。

プロのインタビュアーは言葉を引き出すのが上手く、それによりインタビューを受ける側に気づきがあったりするわけです。テレビ番組などのテーク番組を見ていると、ただただ感心します。深い言葉を引き出すだけでなく、笑いも起こっていて、とても真似はできません。

もちろん真似をする必要はないのですが。私は私なので、自分のやり方で会話をして、引っかかることがあれば、そこを広げていき、あとは文章にするだけ。インタビュー記事でもレコーダーを使うこともなく、とにかくキーワードを集めてメモするだけ。きっとやり方としては正しくないです。

みんなと違うやり方をすると、信頼を得にくいんですよね。記事になってから「良かった」と言ってくれることもありますが、その場での信頼関係が作れない。私がミラーレスカメラを使っているのは、iPhoneでの撮影だと信頼されないからです。他にも理由はありますが、基本的に信頼のためにデカいレンズをつけています。

質問力がないからこそ、自分なりにいろいろ考えているわけです。でもやっぱり、本職でないというのは、どれだけ工夫したところで引け目でしかありません。何度もインタビュー記事を書いて、経験を積むしかないのでしょうけど、個人について積極的に知りたいということもなく。

不得手なことを無理に上手くやる必要もありませんし、そこまで期待もされていないので、あれこれ考え過ぎずにやるだけなんですけどね。ただやるからには期待値以上の結果は出したい。練習せずに自己ベスト更新をしたいと言ってるような話なんで、まあ無理なのは理解しています。

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