誰かの役に立つために働けば仕事はとても楽しくなる

このブログを読んでいる人なら気づいていると思いますが、私は仕事をするのが好きです。仕事というのは、どんな仕事であっても誰かの役に立つわけで、そう思うとこれ以上に嬉しいことってそうはありません。少なくともフルマラソンを走るよりは、仕事のほうが楽しく感じます。

ではビジネスが好きなのかというとそんなことはなく、ビジネスとはこうあるべきとか、自己啓発本を愛読するとか、いわゆる意識が高い人たちに対しての興味はありません。私は賢くないので、ただ楽しめばいいとしか考えておらず、難しい理屈や理論はどうでもいいタイプ。

働かざる者食うべからず。これはとてもいい言葉だと思います。いまどきの風潮からすると「働きたくても働けない人もいる」なんて言われるかもしれませんが、そんな人のことまで考えて生きてないので。この言葉に対する私の解釈は、もしかしたら他の人とは違うかもしれません。

「働かざる者食うべからず」に対する私の解釈は「人間社会で生きたければ誰かの役に立ちなさい」ということ。「働く」というのは必ずしもお金を稼ぐものでなくても構いません。家族のために部屋を掃除するとか、洗濯物を取り込むなど、自分以外の誰かのために行動を起こすことが「働く」です。

お金が必要ないというわけではありません。生きていくのに稼ぐ必要はありますが、物事の順番を間違えてはいけません。誰かの役に立った対価としてお金をもらえるだけで、それが食べること、生活することに困らないだけあればいい。もっとも誰かの役に立てば、食うに困らないくらいの稼ぎにはなります。

ところが多くの人は、生活のために働きます。もしくは自分の夢を叶えるとか、有名になりたいとか。別にそれで楽しいならいいのですが、そのケースでは仕事が義務になってしまいます。日曜日の夕方になると憂鬱な気持ちになって、月曜日は暗い顔をして出社する。

誰かのために働くなら、仕事に行くのは楽しみになります。体力が無限にあるなら、ずっと働いていても苦痛どころか、どんどん満たされていくわけです。現実には体力の限界があって、それが精神にも影響を与えるから、働き続けることはできないわけですが。

もっとも、誰かのために役立ちたいから働くというのでは、まず就職することができません。ほとんどの会社が「我が社を選んだ理由」を問いますが、このとき「誰かの役に立ちたい」と答えたら「じゃあ我が社でなくてもいいですね」になります。私の就職活動がまさにそれでした。

やりたい仕事なんてないんです。そもそも自分に何ができるのかなんてわからないですし。そんなときに知ったのが「技術派遣」という働き方でした。自分で仕事を選ぶことができない働き方なので「何をしたいのか」を問われることはありませんでした。むしろ「いろいろな職場、いろいろな仕事を経験したい」がプラス評価されます。

派遣先で働き始めると、仕事はクライアントである派遣先のためにやるものなので、仕事がとにかく楽しくて、役に立つレベルになるために土日は勉強をするわけです。当然スキルは上がりますし、お客さんも喜んでくれるし高く評価してくれて、より難易度の高い仕事を振ってくれます。

その状態になったらもう楽しさしかありません。ただ、正社員になったときは苦労しました。お客さんのために動くことが、必ずしも会社の利益に直接的に繋がらないケースがあり、自分の意思とは違う動きをしなくてはいけないことが増え、結局は辞めてしまったわけです。

そう考えると誰かのために働きたいというスタンスは、フリーランスのような働き方でないと成立しないのかもしれません。そして、ある程度の経験を積んで、人の繋がりが増えることも大切。ただ私はそんな難しいことを考えているわけでもなく、好きなように生きてるだけなんですけどね。

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