ひとつになることの難しさ【みんなが同じモチベーションにはならない】

銀座三州屋エスコンフィールドHOKKAIDOの立ち上げをサポートして感じるのは、みんなが同じ方向を向いて、同じ熱量で行動するというのは無理なんだなということ。物理的に限られた時間の中で、やらなくてはいけない作業が無数にあり、それに対する危機感は人によって違います。

ここでは書けないような「これはまずいだろう」と感じるようなことが、エスコンフィールド内にあったので、早急に改善してもらおうと思って対応依頼したのに、2日経ってもまったく音沙汰がありません。

ただ、これは伝言ゲームのような依頼方法になり、私がある人物に「◯◯してもらえるようにお願いして」と言ったわけです。まずこの段階で危機感が1段階下がります。なぜ私がそんなことを依頼しているのか、細かく説明する時間がなかったのもあります。

熱量が1段階下がった状態で、対応すべき人に「◯◯してほしい」と伝えると、ここでさらに熱量が下がります。その結果、相手の中で作業の優先順位が下がります。当然ですよね。それがいかにまずいことなのか、まったく伝わっていないので。

かなり濁すような書き方をしているので、ちょっと理解しづらい文章になって申し訳ないのですが、別に対応がまずいとか、ちゃんと動いてくれないことを否定しているわけではなく、組織というものはひとつになるのがとても難しいのだなと。

私は組織は必ずトップダウンでないといけないと考えるタイプ。ところが多くの人は民主主義が身に染みているのか、みんなで話し合いをして決めて、それで行動をするのがよいと感じているようです。でも、そのやり方ではスピード感がなくなります。

しかも「みんなで決める」から責任も分散されてしまいます。責任が分散されたら「誰かがやってくれる」という気持ちになり、危機感が下がる。私もこれまでいくつもの職場を経験してきましたが、上手くいく組織は絶対に民主主義にはしません。

もちろん、ワンマン経営で必ずしもうまくいくとは限りません。周りの人たちが付いてこれなくなる可能性もあるので。なので引っ張っていくリーダーは誰よりも汗をかき、即断即決即実行ですべての責任を追う必要があります。

とはいえそれが許されるのは昭和の経営。いまはやる気がない人がいても、その人のことまで考えて組織の方針を決めなくてはいけない時代です。ものすごく忙しくても、きちんと土日は休みにしたり、残業時間を制限したりする。

「明日までに仕上げなくてはいけない」こういうとき、私みたいなフリーランスは何があっても明日までに仕上げます。睡眠時間を削っても。でも今の会社員は「残業ができないので物理的に無理」で通るわけです。その判断をした人を外すことができない。

おそらく多くの人がこの10年で、仕事相手の納期の遅れや工期の遅れを感じているかと思います。無理をさせられない時代になったことで、大抵のことは予定どおりに進まなくなっている。日本の国力が低下していると言われていますが、これは当然の結果。

別に国を憂いているわけではないですよ。国が沈もうが自分が生き残ればいいというタイプなので、ただ現実として組織として仕事をしているので、大変さを感じているというだけのこと。私の昭和脳を令和脳にバージョンアップすればいいんでしょうけど、オールドタイプの脳は容量不足でして。

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