自分の代わりはいくらでもいる【自分がいないと成立しない職場などない】

銀座三州屋エスコンフィールドHOKKAIDO店で働くことを決めたときは、自分にできることがあるのだろうかと思いましたが、やることがあるどころか、とんでもない労働時間になってもまだ終わらないことがいっぱいで、立ち上げはこんなにも大変なんだと実感中です。

これをやってほしいと言われているのではなく、自分でやらなくてはいけないことに気付いて、ひとつずつ積み重ねていく。ただ、やらなくてはいけないと思ったことに着手したら、また新しい問題が発生するので仕事は増えていきます。しかも料理長がアイデアマンなので、相乗効果でエンドレス。

私は基本的に会社員時代は受身の仕事ばかりやっていました。機械設計という仕事がそもそも仕様があって、それに合わせてデザインするというものなので、どうしても受け身になります。あと最後の会社では、目立たないことを心掛けていたので。

会社の経営側に関わるのは人生における無駄でしかないことをアルプス技研時代に学んだので(学んだというメリットはありましたが)、とにかく目立たず大人しく依頼された仕事だけを淡々とやっていたわけです。なので今は水を得た魚ではないですが、忙しいとはいえ楽しめています。

私はやっぱりプレイヤーで何でも自分でやりたいタイプ。人に仕事を振るという働き方をしてこなかったのもありますが、思いついたらすぐに動きたい。そして自分が期待するクオリティに仕上げたい。ただ、これだと生産性が低く、会社組織で考えたときには私がボトルネックになります。

銀座三州屋エスコンフィールドHOKKAIDO店でも、スタッフが充実していれば人に任せるということも必要なのでしょうが、現時点ではそのような余裕は誰もない状況で、みんながマネージャー兼プレイヤー。まさに私のためにあるような環境です。

正直大変ではあります。何度も「いい加減にして!」と叫びたくなりました。きっとこれからもそういうことはあるはずです。でも、それをグッと飲み込めるだけの経験を経ていますし、叫んだところで何も変わらないこともわかっています。

そして私がいなくても、結局のところ何とかなるということも。ここでよくある勘違いが「自分がいなきゃダメ」と考えること。たった1人が抜けただけで崩壊するような職場なんて、世の中にほとんどありません。どんな人であれ代わりはいるものです。

上手く回るかどうかは別として、「この人がいない」といけないなんて仕事はあり得ません。人数が足りなくて、物理的に回らないというのはありますよ。それが伊豆高原の宿で、私がいなくても問題なく回るけど、管理人である友人の負担が大きくなりすぎて、心身ともに削られていきます。

それだって、私でないといけないなんてことはありません。他に私と同じくらい働ける人がいれば成立します。それなのに「自分がいなければ成立しない」なんて思い込むのは傲慢であり、みっともないことです。はっきり言っておきます「代わりはいくらでもいる」と。

もちろん私だからできることだってあります。それは代わりがいるとかいないとか別の次元で。今回でいえばファイターズ側とのコミュニケーションを取る役割は、きっと誰でもできるわけではありません。距離感を大切にしつつ、自分たちの主張もして、相手を困らせずに信頼関係を築く。

私に何でそんなことができるのかはわかりません。別に特別な訓練を受けたわけではないので。いずれにしてもやれることはたくさんあります。それらをひとつずつ終わらせていき、1年で手離れさせること。それがしばらくの目標ですね。半年で何となる気もしますが。

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