ようやく2つ目の通過点、開幕3試合を乗り切りました。人手不足というのもあって寝ている時間以外は働いているような環境で、3日目は呼び込みをしながら記憶が飛びそうになりましたが、マラソンよりも圧倒的にきついですね。
毎日がウルトラマラソンのようなもので、ランニングをやっていてよかったなと。もし私がランニングをしておらず、体力も人並だったらどうなっていたか。もっともそれでも何とかなるのが人間なんですけどね。ただ、疲弊しているのは間違いなく、今日からしばらく休みなのはありがたい。
労働基準法というのはよくできた法律なんですが、自宅でライティングをしているときは1日8時間労働なんて時間が足りないと思っていましたが、飲食店のように体力を削られる仕事の場合には、やっぱりその設定であっているのだなと。
逆に言えば、デスクワークの労働環境が改善されたいま、ホワイトカラーの8時間労働というのは短すぎるのではないかと。ライフワークバランスを考えた場合には当然1日の1/3も働くわけですから、人によっては短いとは思わないかもしれませんが。
以前から言っていることですが、日本の国際的な競争力が落ちているのは労働時間が短くなっていることが理由のひとつというのが私の持論で、かつての日本に勢いがあったのは、父や母の世代が「24時間戦えますか」の精神だったから。
それが良いかどうかは別の話として、労働時間の長さでのし上がっていったのに、なぜか「日本人は優秀だから高度経済成長を起こせた」という風潮になっています。他所の国の倍の時間働いたから、他所の国の倍の成長ができた。高度経済成長などそれだけのことです。
ただ、今さらその時代に戻ることはできず、それでいて人口も減っているわけですから、これまでと違ったやり方が求められます。そんな時代に「24時間戦えますか」を地で行く働き方をしていると思うと、それはそれで昭和好きとしては悪くないものです。
ただそれは確実に命を削る働き方であり、どこかで改善していかなくてはいけません。私はいいとしてもそこで働く人たちを守らなくてはいけない。それがマネージメントするということで、売上をアップさせるよりも重要。
「人は宝」と言いますが、人が楽になるようにテクノロジーを導入する。人が足りないならできる限りの作業をロボットに任せるといったことも必要になるのでしょう。私にそれの導入権限はありませんが、いかにスタッフの負担を減らせるかは常に考えなくてはいけない立場にはあります。
そこまでやって、ようやく立ち上げが完了ということになる。昨日は5月くらいで立ち上げ仕事が終わると書きましたが、そこまで考えるともう少し時間がかかる可能性が出てきました。マニュアルや規則をつくれば終わりというわけではないんだなと。
みんなの働き方を改善するには単純に今の2倍のスタッフが必要で、ただそう簡単には人は集まらない。それならどうすれば無理なく仕事を回せるのかを脳みそが擦り切れるまで考えて実行する。1回で正解にたどり着くわけではないので、トライアンドエラーをしていたらあっという間に1年なんてことも。
そう考えると「あのときは大変だった」と笑い話にできるまでが私の仕事でしょうか。今は課題が多いので、それをひとつずつ解決していくだけで、少しずつでもスタッフが楽に働けるようになるはずです。表の仕事はほぼ移管できたので、ここからは労働環境の改善に着手するとしましょう。