北海道のごはんが美味しいのは美味しい水で調理しているから【何事も理由がある】

北海道に来て約2ヶ月が経過しました。観光みたいなことをする余裕はまだなく、日々の業務に追われていますが楽しみがないわけでもありません。職場の関係で食事には困ることはなく、たまに外食しても美味しいものに囲まれているので食生活だけは充実しています。

北海道はローカルなチェーン店でも美味しいお店が多くて、最初は食材が違うのかなと思ったのですが、どうやら水が1番大きいような気がします。水道水から美味しい水が出てくる環境で、そんな水で調理しているから味が濁らない。

何を食べても美味しいはずです。確かに富士山の湧水が水道水から出てくる三島で生活していたときも、何を食べても美味しく感じましたし、新潟のような水道水が美味しい地域は、本当にびっくりするくらい美味しいものが溢れています。

何事にも理由があるのだなと感じることが多くなっています。飲食店の世界は、これまで利用者側の視点でしか見てこれませんでしたので、中にはいると「そういうことか」と思うことばかり。それを丁寧に説明してもらえるのできっと知らず識らずのうちに知識が増えています。

組織が上手く回らない理由なんかも、切実に実感しているところ。たとえばマラソン大会に行って、なぜこんな杜撰なことになるのだろうと感じることがときどきありますが、それはずっと1人で働いてきたからで、組織として働いていると、なぜ上手くできないのかが見えてきます。

そしてそれは、一朝一夕で改善するものではないということも。私たちの仕事は「人」がすべてで、人によって結果が左右されます。そうなるとサービスにばらつきが出てしまうわけですが、それを防ぐためにマニュアルなるものがあるのでしょう。

美味しい料理を作るには美味しい水を使えばいい。そんなことは誰もがわかっていることですが、常に美味しい水ばかりが手に入るわけではない。それでも与えられた環境でベストを尽くす必要がありますが、水が濁ってくるとどうしようもないわけです。

ただ、水が濁ろうとも、臭いがひどかろうとも、料理を作ることはできます。世界中には水道水がない地域もまだまだあり、貯めた雨水で料理をする人たちもいるはずです。でも、そこではみんながあたり前のようにその料理を食べて命をつないでいます。

組織で行う仕事も同じで、きちんとできる人が揃っていなくても、何とか走り続けることはできます。ライティングの世界なら、納期を守れない人がいても、クオリティの低い制作物しか出せない人がいても、仕事というのはどうにか回ります。

よろしくないのは、そういう場合に必ず誰かにしわ寄せが起きてしまうということです。そして、たった1人に負担がかかりすぎて仕事を辞めてしまう。優秀な人ほど作業量が増えてしまい、疲弊していくわけです。疲弊した状態で仕事をするからミスも増えるのですが、その結果評価が下がることもあります。

一生懸命に働いてるがゆえに評価されない。そんな理不尽なことがどんな職場でも起きている。上場企業のような大きな会社でも、現場には能力が高い人ばかりが揃っているわけではなく、やはり誰かが大きな荷物を背負っているわけです。

どんなに優れた人でも持てる荷物には限りがあり、許容範囲を超えてしまうと壊れてしまいます。それを起こさせないためにどうすればいいのか。水を濁らせないために何をすべきか。それが私の抱えている次の課題。いい経験をさせてもらっています。

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