嫌われ者になるのは構わない【仲良しごっこをするために北海道に来たわけではない】

私は基本的にゴーイングマイウェイ。他の人が何をしていようが、自分が正しいと思う道を進んできました。でも飲食店というのはチームなので、私だってゴーイングマイウェイというわけにはいきません。人に動いてもらわないことには仕事になりませんから。

そうなると私は口うるさくなります。整理整頓ができていない、汚れが目立つ、情報共有がされていないなど、きっとみんなは「あいつはうるさい」と陰口を叩いているであろうくらい、細かく指摘しています。だって神は細部に宿るんですから当然です。

今日1日の売り上げを出すには、どんなやり方をしてもいいのですが、継続して利益を出すとなると、小さなところからほころびが出てしまい、まず間違いなくどこかで破綻します。そうさせないために私は北海道にやってきました。

仲良しごっこをするために来ているわけではないので、嫌われ者になってでも正しい方向に持っていかなくてはいけません。やってはいけないことは「やってはいけない」と伝えて、そこにあるべきでものは容赦なく取り除きます。

飲食店そのものをやったことがないので、最初はお手伝い感覚でいましたが、ここまでくるといろいろなことが見えてきますので。昨日、他のお店の人に店長だと思われていたことが発覚しました。店長じゃないんですよと伝えると、かなり不思議そうな顔をされてしまいました。

店長の仕事はほとんどしていませんが、周りからそう見えるというのは、随分と偉そうな態度をしていたのかもしれません。他のお店に協力したり、勝手なことやっているので、それなりに権限がある人に見えただけかもしれませんが。

私はあくまでもお手伝い。自分の仕事がありますし、「この人は」と思える人でなければ仕えるつもりはありません。そして、そう思える人には47年の人生で1度もありません。すごい人はたくさんいますし、助けたいと思える人はいますが。

やっぱり、人間というのは自分がかわいいもので、どんなに優れている人でも自分を守ろうとします。もしくはずるいことをしてもいいと思っている。ビジネスで成功するにはしたたかさが必要で、計算高い人でないと生き残れません。

でも私はそいう人に魅力を感じません。大きな志があって、私利私欲を捨ててそのために生きている人であれば、きっと私は付いていこうとするのかもしれません。でもそんな人にはまだ出会ったこともなく、もしかしたら出会わないまま人生を終える可能性もあります。

いや、思い出してみたら数人いました。志がある人。でもそういう人は、私の力は必要としていません。私に必要なのは器があるのに中身を満たす方法を知らない人です。私が知っている志がある人たちは、みんな自分で自分の器を満たし方を知っています。

もっとも私がどれほどの能力があるのか、どれだけ人の役に立つのかもわからないので、空の器を持っている人がいたとして、私を必要とするとは限りませんけどね。あと、私は口うるさいのですぐにクビになる可能性が高いので。

とりあえず北海道では嫌われ者になってもいいかなと。仲良しごっこをするためにやってきたわけではありませんし。口うるさく言い続けて「もう帰れ」と言われるかもしれませんが、そのときはそのときです。別の仕事をすればいいだけですから。

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