仕事に変化を与えるときはメリットだけでなくデメリットも考える

タイトルがあまりにもあたり前のことすぎて「お前は何を言い出すんだい?」とツッコまれそうなのですが、ところがこれを説明しなくてはいけないような事態が発生して、ちょっと狐につままれたような気分なので頭を整理するために書いていきます。

詳細は伏せておきますし、かなり濁して書くので鵜呑みにはしないように。ある人が店舗の営業の方針の一部を変更しました。個人的には反対だったのですが、何か考えがあってやることだろうし、とりあえずそのまま黙っていました。

ところが、1ヶ月くらいしたところで、その方針についてのちょっとしたクレームが入ったことで、「方針を変える」となったわけです。よくある話ですね。でも、信念を持って最初に方針を変えたわけですし、そのようなクレームが入るのは想定できたことです(だから反対だった)。

だから「最初から想定できたことですよね?」という話をしたら、「そんなことは誰にもわからない」「やってみてわかったこと」と返されました。それでタイトルの話につながるわけです。世の中には変化を与えたときに、どのようなメリットとデメリットが起きるのかを考える人ばかりではないということを学びました。

仕事に限らず、人生において変化を与えるときには、最悪の事態まで想定するというのが、私にとっての常識でしたが、みんながそうではないんですね。これを読んでいる人がどういう人かはわかりませんが、きっと私の感覚に近い人が多いんだろうなとは思います。

そうでないと、個人のブログなんて読み続けられるものではありませんから。それはともかく、先を読まないで行動に移す人がきっと世の中には一定数いて、この社会はそれでも成立しているんだという信じられない現実を突きつけられました。

なんだか数手先まで読んで行動をしている生き方がばからしくもなります。悩みに悩んで、数手先まで読んで組み立てているのに、先を読まずに決めたことに覆されて、しかもそれの尻拭いまで発生するとなると、適当に生きたほうが楽な気がするわけです。

とはいえ、適当に生きるなんで今さらできなんですが。そしてそれは逆に、先を読まずに行動する人も同じで、今さら変わることなんてありません。先を読むことの大切さを語ったところで、これまでやってこなかった人はきっと本質的な部分では理解してくれないでしょうし。

これが集団で仕事をするときの難しさ。これだけ考え方が違うと向かっている方向を統一するのも困難。10代20代の子に説明するのであればまだいいんですが、もう自分の考えたかや働き方が固まった30年選手になると、どうもいきません。

繰り返しになりますが、なにか新しいことを始めるときには「それによって発生するデメリットもきちんとリストアップする」こと。メリットとデメリットを天秤にかけて、優位になる方(短期的・長期的)を選ぶことを徹底することが店舗運営では大切。

そしてもっと大事なのは「そんなこと知ったことではない」という感じに、ひらめきだけで仕事をする人がいるという現実。「深い考えがあるのだから……」と思っていい人と、そうでない人がいるということを頭に入れておくことも忘れてはいけません。

よく考えたら会社員時代もそれに近い人はいたような気がしますが、会社員時代の私もゴーイングマイウェイだったので気にもしていなかったんですが、方向性を指し示す立場になって、上司は大変だっただろうなとわかるようになってきました。わかるだけで迷惑をかけたなどと思うわけもなく。

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