若いうちに経験を積むことの意味【傷つくことから逃げないこと】

ちょっと体調を崩して、珍しく風邪薬のお世話になっています。熱はまったくないのですが、喉をやられそうになっていて、宿の接客で鼻声になるのがよろしくないと考えて。鼻をすすったりするのもよろしくないですね。

薬は嫌いなんですが、それは自分の勝手であって、それによってお客さんに不安感を与えるのが1番よくありません。真面目だと思われるかもしれませんが、真面目とはちょっと違います。あたり前のことをあたり前にやっているだけ。

それを世の中では真面目と呼ぶのかもしれませんが、個人的にはプラスマイナスゼロの場所にいるだけです。マイナス側にいくのを防いでいるだけで、何ひとつプラスにはしていませんので。ただ、こういうのは人によって感じ方はそれぞれ。

私が仕事をするときには、できるだけ自分のいた形跡を残したくないと考えています。トラブルを未然に防いで、結果的に何もしていないように見えて、「あの人は何をしているかわからない」と思われるくらいがちょうどいい。

それじゃあ評価されないじゃないかと思うかもしれませんが、誰かに評価されることに意味なんてありません。仕事はすべて自己満足するかどうかの世界。自分がベストだと思う仕事をしていればそれでよくて、逆に妥協のある仕事をしていたらそれは結果が出ても私としてはNG。

そういうスタンスで働いていれば、本当に必要なところでは自然と信頼関係が生まれます。「どうだすごいだろ」と胸を張らなくても、「あの人と仕事をしたい」と言ってもらえるようになります。ただ、最低限の仕事ができることが大前提ですが。

この最低限の仕事というのが実はなかなか難しいところです。私の基準としては、即断即決即実行できることが最低限の能力だと考えています。眼の前に起きたことに対して、状況を瞬時に判断し、何をするかを決めて、行動に移す。

これを躊躇なく行うのが「最低限」です。ハードルが高いと感じる人と、その程度のことかと感じる人にわかれるかもしれません。世の中には熟考するタイプの人もいるので、必ずしもすべての人にとっての「最低限」ではありません。あくまでも私基準。

北海道で働いていたときには、新メニューができたときに「いくらで売る?」と聞かれることが何度かありました。そういうときにワンテンポも置かずに「◯円」と答えられるかどうか。信頼関係を築くためにはここで間があってはいけないんです。

でも、いきなり誰でもそういうことができるわけではありません。下積み時代があって、そこでどれだけ仕事と向き合ってきたか、どれだけ自分を磨いてきたかで40代くらいになったときに、大きな差になって現れます。

20代をのほほんと生きてしまう。それはアリとキリギリスのようなもので、貴重な時間をどうでもいいことですり減らしたら、40代になったときに後悔します。いや、後悔はしないのかもしれません。若い頃にもっとがんばっていればよかったなんてことに気づくこともないのでしょうから。

ただ苦しむことにはなります。会社だと部下から無能扱いされるわけですから。そうなりたくないなら、若いうちにとにかく経験を積むことです。どんどん挑戦して失敗すること。傷つきたくないからと逃げたところで、逃げ切ることはできないのですから。

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