インバウンドはこれからさらに伸びるのを感じているのに受け皿がない

空気の入れ替えをするために仮住まいの窓を開けて宿に向かった日に限って、もれなく雨が降るのはなぜでしょう?昨日も仮住まいに戻ったらキッチンが濡れていました。ベッド側の窓から吹き込んだわけではないのでよしとしましょう。

随分と伊豆高原の暮らしにも慣れてきました。もう宿のラウンジにスズメバチが入ってきても慌てません。好きなだけ飛ばしておいて、疲れた頃を見計らって虫取り網で捕獲。放置しておけば死ぬから大丈夫と友人から言われてますが、お客さんを刺すと厄介なので。

虫に対する苦手感というのもだいぶ薄れてきました。得意ではありませんが、別にそこにいてどうということもないというか、虫はどうしてもいるものなんです。虫がいるところに人間が建物を建てているわけですから。そういう意味では都会というのはなかなか不自然です。

この1週間、ワンオペになる日が多かったのですが、ようやく走る時間を確保できる状況に戻りました。宿というのはかなり経営が難しいもので、例えば会社として運営する場合には、どんな規模の宿でも4人のスタッフが必要になります。

1日は24時間で、1人あたりの労働時間は8時間まで。単純に考えればそれで24時間になるわけです。だったら3人で成立するじゃないかと思うかもしれませんが、通常は1週間で2日の休みが発生するわけです。そのために休館日を2日設けるか、4人目が必要になるというわけです。

民宿やペンションというのは大抵オーナーが運営しているので、労働時間という概念もなく、自分のペースで働くことができます。でも会社組織となるとそうもいかず、かといって4人雇えるほど売上高がないとなると、そもそも事業が成立しません。

そういう宿って実はたくさんあるのかもしれません。都内のホテルでも従業員が足りずにフル稼働していないという話をよく耳にします。飲食店もそうですね。とにかくどこも人が足りていない状況で、なのに8時間労働というルールがあります。

別にルールを否定するつもりはないのですが、私は起きている時間は基本的に働くものというタイプの人間なのに、8時間労働という考え方がどうもしっくりきません。もちろん上限はあったほうがいいです。北海道で300時間働いたときには、明らかにメンタルが悪い状態になっていましたので。

でも1ヶ月160時間とかって、どうなんだろうとは思います。確かに健康的に働けるかもしれませんが、そこを法律で決めてしまうというのは時代にそぐわないようにも思います。もう、いくらでも労働力を探せる時代ではありませんので。

もっとも耐えられない宿泊施設や飲食店が淘汰されていくだけのことなので、資本主義の原理に従っておけばいいという考え方もあります。でも、日本はこれから観光が大きな外貨獲得資源になります。インバウンドはさらに大きなものになります。

少なくとも円安が続く間は海外からはどんどん観光客がやってきます。でもその受け皿が足りなくなる。それを嫌ってGOTOとか様々な支援をコロナ禍にやってきたのに、結果的にはインバウンドの受け皿が不足していく現実。

実際に宿泊業の中に入ってみると、いろいろなことが見えてきます。逆に個人的に「これは仕事になるかも」なんてこともたくさんあります。そういうことが次へと繋がっていくわけです。2月以降はインバウンドを対象とした何かを始めるのも選択肢のひとつ。シンプルに両替商とかしようかな。

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